検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:61,175 hit

ページ4











家に帰りつき、ベッドにうつ伏せで寝転がり、どうしようもない気持ちと格闘する。

フード越しに撫でられる頭も、手袋越しに触れられる顔も、パーカー越しに抱きしめられる体も、本当はちゃんと解っていたんだ。

直接触れられない歯がゆさと、直接触れてもらえない切なさを。

今日見た、ウソツキさんの手が彼女に触れる瞬間の場面。

どんなに焦がれても、あんな場面を俺は作ることができない。

そして、彼女がいる以上、それを望むことも許されないんだ。


なんで、ウソツキさんは、あんなに優しくしてくれるんだろう。

なんで、ウソツキさんは、あんなに思わせぶりなことをするんだろう。


自分でマンションに通っておきながら、この胸を痛める原因を全部ウソツキさんにかぶせてしまいたくなって、俺はまた嗚咽を殺しながら泣いた。









・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
521人がお気に入り
設定タグ:山田涼介 , 伊野尾慧 , いのやま   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴよ | 作成日時:2020年9月29日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。