嘘コク野郎を落とす方法10【桃】

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あの日以来、また一年生からの私への態度が変わった気がする。


さとみくんガチ恋勢は私がいる時はさとみくんに話しかけてこなくなった。
そのかわり刺すような視線を感じる。


逆にミーハー勢は積極的に私にまで話しかけてくるようになった。
おそらく私に取り入って、さとみくんからの印象アップを狙っているのだろう。


「先輩たち今日も仲良しですね」


「二人はいつもどこでお昼食べてるんですか？」


「教える気ないしついてくるなよ」


現に今もお昼を食べに行こうとして、廊下で待ち伏せしていた一年女子たちに捕まってしまった。


さすがに彼女たちのしつこさにうんざりしたのか、さとみくんも愛想なく突き放す。


「えー。 じゃあA先輩に聞くからいいもーん」


「Aちゃん無視していいから」


さとみくんに手を引かれて、彼女たちを置いて廊下を進む。


お願いだから、私を巻き込まないでほしい。


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