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自分でもらしくないことを言ったとは思うけれど、こういう時さとみくんはいつも喜んで抱きしめたり頭を撫でてくれるから、少しだけ期待した。
でもそんな淡い期待は、さとみくん自身によってすぐに打ち砕かれる。
「あ、じゃあ、飲み物用意するの手伝ってくれる?」
シャツを掴んでいた私の手をそっと離し、再び距離を置かれてしまった。
なんで? どうして? そればかりが頭の中を占めるのに自分では原因がわからない。
さとみくんの部屋でケーキを食べ、話をしている間も不安で胸がいっぱいになる。
その不安は、さとみくんが元カノと話がついたと説明をしてくれても晴れることはなかった。
「本当はさとみくんも、ヨリを戻したかったんじゃないの?」
「それはないから!」
「……じゃあキスしてよ」
私がそう言うとさとみくんは明らかに動揺した様子で、それでも何もしてくれない。
それが全ての答えのような気がした。
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白星(プロフ) - すのさん» お返事遅くなってごめんなさい💦 応援ありがとうございます💕 これからも頑張ります! (2022年11月17日 9時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
すの - 殿堂入りおめでとうございます。陰ながら応援していました。続編も頑張ってください!この作品面白くて好きです。 (2022年11月5日 2時) (レス) @page48 id: 4bda8c773a (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - 夏那子さん» ありがとうございます! ぐらつきました? やった!笑 (2022年11月4日 2時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - さうざんとりーふさん» いつもコメントありがとうございます💕 カッコいい感じに書きたかったのでイケメンって言っていただけて嬉しいです (2022年11月4日 2時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏那子 - いや私だったら素直に揺らぐわってか真面目にぐらついた←なんのぐらつき (2022年11月2日 22時) (レス) @page47 id: 99395c908e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白星 | 作成日時:2022年9月8日 20時