嘘コク野郎を落とす方法7【桃】

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疑問が顔に出ていたのか、さとみくんが言う。


「最近気がついたんだけどね。 Aちゃんのこと見てれば分かるよ」


「私そんなに分かりやすい？」


「そりゃ、好きな子のことはよく見てるからね」


サラッとイケメン発言をされて、一気に顔に血がのぼったのが分かった。


もう、ほんとさとみくんには敵わない。


「さとみくんは？ 明太子が好きなのは前に聞いたけど他に好きな食べ物ってある？」


「俺？ 俺は割となんでも食べられるけど、どちらかと言うと味の濃いジャンクなものが好きかも。
あ、でもトマトとキノコは無理」


「そうなんだ……」


忘れないように心の中にメモをとる。


「なんかいいね。 Aちゃん、前は俺のこと興味なさそうだったのに」


そう言って嬉しそうに笑うさとみくん。


「そんなの、当たり前でしょ。
……好きな人のこと知りたくなるのは」


少し恥ずかしくてぶっきらぼうにそう言ったら、さとみくんが頭を抱えて俯いた。


「ほんっとAちゃんズルい……」


もう何度目になるか分からない、さとみくんからのズルい。
そんなのお互い様でしょ？


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