嘘コク野郎を落とす方法7【桃】

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莉犬や妹と別れさとみくんと並んで廊下を歩く。
あちこちから呼び込みの声がしてとてもにぎやかだ。


「どこ行こうか？ ちょっと腹へったよな」


「そうだね。 中庭に飲食系の屋台がいろいろあるみたいだよ」


二人でパンフレットを見てみると、チョコバナナやポップコーンなどいろいろな屋台が書かれている。


「とりあえず中庭行ってみようか？」


「うん」


少し前を歩き人混みをかき分けてくれるさとみくんの後ろを、遅れないようについて行った。


中庭に出るとさらに大勢の人でごった返している。


「Aちゃん、はぐれないように手繋いでいい？」


「うん」


差し出された手を握ったらめずらしく素直だなんて言うから、さとみくんの肩を軽くたたいた。


「あ、さとみくん。 私あれ食べたい」


いくつも並ぶ屋台から目についたのはイチゴ飴の屋台。
割り箸に刺さったイチゴが飴にコーティングされてキラキラとしている。


さとみくんと一本ずつイチゴ飴を買って、舐めながら中庭の散策を続けた。


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