嘘コク野郎を落とす方法7【桃】

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さとみくんから渡されたと言うカチューシャをとりあえず付けてみる。


「ああ……そういうことか！」


衣装係の子がなにかに気がついた。


「水色のワンピに白のエプロンと黒のカチューシャ。
不思議の国のアリスみたい」


そう言われて鏡を見てみれば、確かにアリスに見えなくもない？


「なるほどねー。 桃瀬くん、これを狙ってたのか」


「早く桃瀬くんに見せてきなよ」


そう言いながら手を引かれ教室から連れ出された。


廊下に出るとなにやら女の子が騒いでいる。


その中心にいるのはやっぱり……。


「さとみくん……」


周りに女の子が沢山いるのに、私の小さな声に気づいたさとみくんと目が合う。


「……やばっ」


そう言って笑うさとみくんの格好は、白のカッターシャツにピンクとムラサキのストライプのベスト。
首元には同系色のリボンが結ばれている。


さらに、ムラサキのパンツのお尻からは、同じくストライプの尻尾が生えていた。
そして極めつけは頭についたフワフワのピンクのネコ耳。


「かわいい……」


思わず口からもれてしまった。


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