八十二話 ページ35
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side 紫
『晴れて良かったねー!』
海の日、ちょっと遠出して小さめの遊園地…というか自然遊戯施設に来た。巨大テーマパークだと混みすぎてるやろうし、ここならまぁ人は居っても何時間待ちとかは無いから。
俺が子供の頃に来たこの施設は乗り物は勿論、運動もできるから普段運動不足の俺達にピッタリや。
「こんな山ん中で良かったん?海の日なんに」
『海より山の方が涼しそうって勝手なイメージ』
「なんかわかる気ぃする」
『緑があると空気も良いしね!それより何乗る!?』
「せやな、絶叫系いける?」
『いける!寧ろ好き!』
「よっしゃ、いくか!」
絶叫、と言ってもフリーフォール的なのは無いから普通の絶叫マシンやけど、少し並んで15分待ちとか。
いくつかまわって歩いて、行き着いたのはお化け屋敷
『…ねえ、ここは止めない?』
「え、怖いん?」
『怖いよ…驚かされるでしょ?止めとこう?』
「…ここ入れんかったらホラゲ参加出来んで?」
『ホラゲとは違うじゃん…これは実物じゃん』
「ホラゲのが怖いやろ、これは所詮作り物」
『私が入ったところで誰も得しない!』
「単純に俺が見たい、さぁ行くで」
『あぁ問答無用だ…ショッピ君みたいだ…』
薄暗い中をゆっくり進んでいく。左腕にしがみついて半歩後ろを歩くAさん。正直、お化け屋敷の中身よりAさんのリアクションが面白くて笑ってまうわ!
『なに笑ってんのぉ…ヒッ』
「Aさんビビりすぎやってw」
『怖いじゃん!?真っ暗だよ!?逆になんでそんな冷静なの!?』
「いやぁ所詮作り物やからなぁ」
『作り物でも怖いものは怖いー!』
「めっちゃええ客やなAさん」
『イヤあぁァァァ!!!』
建物内に声が響く。
それの何に驚くって、普段ゲームやっとる時の絶叫は低い声なんに今は高い声で話してる時以上の高さで叫んどること。
こういう時って素が出るイメージやったから低くなると思ったけど逆に高くなったから単純に驚いた。
『はぁ…はぁ…やっと出口…』
「おつかれさん」
『もう一生お化け屋敷入んないからね!』
「え〜Aさん可愛かったんに…」
『そんな事言っても無理なものは無理!』
「ケチー」
『何とでも言ってください!』
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まうる - トンママがトンママしとる......... (2019年9月9日 2時) (レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - 和夢さん» コメントありがとうございます!一応次のお話で書くつもりですが、本人から辛いから聞いて知ってる感じです!童貞のはずなのに完全にママで性別が迷子です! (2019年6月7日 22時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
和夢 - トントン…最初に女の子の日って気付くなんてお前童貞やないのか!? (2019年6月7日 17時) (レス) id: 926cbb72e4 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - 黒月(ブラックムーン)さん» 全然大丈夫ですよ!体も負担かからない程度に頑張ります。ありがとうございます! (2019年6月1日 3時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
黒月(ブラックムーン)(プロフ) - yanochinさん» 今改めて自分の文面見たんですけどうるさいですね...。更新頑張って欲しいですけど、体壊す人も居るみたいなんで無理しないようにしてくださいね~ (2019年5月31日 22時) (レス) id: 75155c2af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yanochin | 作成日時:2019年5月27日 20時