【wrwrd】新メンバーに騙されてた件について。�供�syp.all】

六十二話 ページ15

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メンバーになる事を、皆が受け入れてくれた。

女であることを知っても、あの声を出しているのが女だと知っても。

グルさんはこうなる事まで想定してたのかな。



我々だ、というグループに入る事についての問題はクリアした。けど


怜さんに知られてしまった

私の口から自分の言葉で伝えたかった事が、半分不本意な形で。

…こんな事になるなら、告白された時に伝えておけばよかった。けど、過ぎた事を後悔しても仕方ない。



改めて、この声の事、きちんと話そう。

それで受け止めてもらえなかったら、この気持ちは忘れよう。
これからは、いちメンバーとして、男友達としての関係を築けばいい。


…もし、受け止めてもらえたら？
昨日までの私だったら、間違いなく同じ気持ちである事を伝えて、付き合ってた。
でも今は昨日とは事情が違う。同じグループのメンバーになるんだ。

裏方をやると決まった時、グルさんからメンバー内の恋愛禁止を言い渡され、約束した。
好きだって気持ちを実感した時に、この約束は関係ないと思った。だって私が好きなのはメンバーじゃなく怜さんだもん。
だからもし付き合えても、グループには関係ない話だし。

だけど、怜さんがショッピさんだとわかってしまった。
この恋愛に、グループも関係してしまった。


グルさんや皆に隠れて付き合ったとしても、きっとバレる。
喧嘩した時とか、…考えたくないけど別れた時とか。いくら隠しても空気が違うと思うし。
そうなると皆に気を遣わせることになるし、撮影も編集も大変になる。



…やっぱり、断ろうか。

一組の色恋で、メンバー皆に迷惑かけることは、できない。






頭の中でひとつの結論を出し、スマホを手に取った。


A伝えたい事があります。怜さんの都合のいい時でいいので会いたいです。





　

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