【wrwrd】新メンバーに騙されてた件について。�供�syp.all】

五十八話 ページ11

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side 翠


マナブとオスマン、トントンが出ていき、もう20分くらいは経ったやろうか。
グルさんの話しを聞きながらショッピ君を落ち着かせると、それと反比例するように今度はシッマが小さく声を荒げていた。


「…俺らの事、騙しとったってことやな？」

「やから、これは俺の指示や。アイツの意思やない」

「それでも納得して男の振りしとったんは事実やろ。…腹では何考えとんのかわからんで」

「お前、大事な事忘れとるやろ。アイツ、ひとらんの従兄妹やで」

「そうやん、ひとらんの性格わかっとるやろ、ひとらんが大丈夫って言っとんのやったら大丈夫やで」

シッマが疑心暗鬼になるのも無理はない。ロボロは賛成派らしくフォローを入れる。

「そういえばエミさん、知り合いっぽくなかった？」

さっきから気になってた事をエミさんに聞いてみる。

「あぁ…大学の頃に同じバイト先だったんです。少し前にも偶然会いましたけど…コネシマさんが思っとるような人やないですよ。」

エミさんは真正面にいるシッマを見つめてキッパリ言い切った。

「どういう奴なんかは、通話してゲームしてある程度わかっとるやん。それともこの数ヶ月、喋っとったのは全部演技やったとでも思っとんのか？」

シャオロンが諭したいのか煽りたいのかよくわからん言葉をかける。

「それは！…っそうは思わんけど…」

…シッマは、わかっとんねんな。本音では、大丈夫であること。
でも表には出さんけど人一倍真面目でグループの事を考えとる奴やから…不安なんやろうな。
このまま受け入れて、メンバーや、マナブ本人が傷付く事も起こるかもしれん。ファンも多いけど、その分アンチやマナーを守らない奴もいる。
もしメンバーとしてファンを騙して、何かあった時に一番被害を受けるのはマナブ本人や。

「俺は、受け入れるつもりやで。楽しかったやん、マナブが居る時。」

ワクワクする事が増えた。そして、だからこそメンバーに入れようと、複数人が声を上げた。


他でもない、総統が見込んで連れてきた奴や。
誰よりもメンバーを知り、グループの未来を見据えている。
この人の言う事に、間違いは、ない。






　

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