四十四話 ページ46
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取り敢えず一度落ち着いてもらわないと。このまま帰るのは危ない。
『あそこで飲み物でも飲んでこう』
「でももう暗くなるで」
『もう少し一緒に居たいんだけど…だめかな』
「…しゃあないなぁ」
飲み物を頼んで席に着く。聞こえるのは周囲の声と氷が溶ける音だけで沈黙がちょっと気不味い。
『…次、どこいく？』
「え？」
『再来週あたり、また何処か行こうよ』
「ああ、…そうやね。何処行こうか？」
『今日は私が行きたかった所だったし、怜さんはある？行きたい所』
「んん、行きたい所かぁ」
『今すぐ決めなくても、行くまでに決めれば大丈夫だから慌てなくていいよ。日にちは適当に再来週って言ったけどそれでいい？』
「ええよ、再来週にしよか」
この後も少し雑談を続けたら落ち着いたようで、いつもの怜さんに戻った。
side 紫
次に遊ぶ日を軽く決めて、他愛ない話をしていたら大分落ち着いてきた。
Aさんを見ると安心した表情で目が合った。
…これ心配かけたよな。
それにきっと、一息つけるところに連れてきてくれたのも、次の予定を話して気を紛らわせたのも、さっきの俺の態度について深く聞かんのも、気を遣ってくれてるんやと思う。
もう少し一緒に、なんて言い方で誘ったのも、俺の為じゃなくて自分がそうしたいからだ、と思わせる為やと思うし。
ほんま、こういうところ頭が下がる。
遊ぶ時は全力で楽しむけど、何かあったらすぐ冷静に気を遣う。
店で見てたAさんはわりと大人しくて真面目な感じやったからイメージはちゃうけど、めっちゃ良いギャップやん。
これは惚れますわ…
今後もっと惚れていくであろう事が自分でもわかるわ…
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黒月（ﾌﾞﾗｯｸﾑｰﾝ）(プロフ) - 続編ありがとうございます！最初の台詞なんですけど、、、エミさんでは？敬語やし、納得っていうのは前からの知り合いだから、、、と思ったんで。続編も更新がんばれください←（くださいって付いてるから敬語と信じて、、、） (2019年5月27日 23時) (
レス) id: 75155c2af0 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - キョウヤさん» コメントありがとうございます！共感していただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年5月27日 23時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
キョウヤ - 主の気持ちなんかちょっとわかる。自分も声低いのちょっとコンプレックスだから。この小説面白いっす!頑張ってください! (2019年5月27日 23時) (レス) id: 665ea8b906 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - HAKU猫の夏さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2019年5月27日 20時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
HAKU猫の夏(プロフ) - あ。なんか好きっす、頑張れください。 (2019年5月27日 20時) (レス) id: 1e7a204824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yanochin | 作成日時：2019年5月12日 0時
