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雅紀「Aちゃん……、これ……。」
A「相葉さ……。」
雅紀「廊下に落ちてたよ？これ……。さっきチラッと見かけたとき……履いてたやつだなって思って……。」
私の足元に視線を落とした相葉さんは、作り笑いを見せて
「はい。」と、私にヒールを差し出した
相葉さんから受け取った櫻井さんのハイヒール
受け取ったはずなのに相葉さんはヒールから手を離さずにいた
私の頭の中には、ひとつのシーンが思い浮かばれていた
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これは……っ！
まるでシンデレラのワンシーンのよう
王子様がガラスの靴の持ち主を探して、やっとの思いで見つけたシーンだ
言い換えれば二人が一つになった瞬間だ(←大げさ)
あわよくば、ヒールを履かせてもらいたいところだが
いやいやいやいやいや
相手はスーパーアイドルの王子様だ
目には見えないけれど、キラキラの羽を背中に背負っている
庶民の私がそんなことを求めてしまうのは図々し過ぎるのだ
.
ストッキングの足元はやっぱりみすぼらしい
私は視線も合わせられないまま
差し出されたヒールを受け取ろうと、ぐっと手に力を込めた
A「あ……ありが……。」
けれど────
翔「悪いな。」
そう答えて受け取ったのは私ではなく櫻井さんの方だった
せっかく王子様が姫(自称)を見つけてくれたのに、執事に邪魔をされた気分なのだ
それも「ありがとう」とお礼の言葉も言わせてくれない陰険執事だ
.
雅紀「翔ちゃん……。Aちゃんとそんな関係だったの？」
翔「そんな関係？男と女ならどんな関係だってあり得る。お前に干渉される筋合いはない。」
雅紀「俺には……干渉するくせに？」
翔「当然だ。お前はアイドルで商品だ。一人の女にうつつを抜かされては困る。」
雅紀「うつつ……？」
翔「そうだ。女たちに夢を与えたぶん金をもらう。それがお前の仕事だ。」
雅紀「でもっ！俺だって恋愛ぐらい……っ！」
翔「アイドルの恋愛はするものではなく、されるものだ。お前は疑似恋愛の夢を見せるのが仕事だ。自分の気持ちを表に出す必要はない。そんな職業だと知っててこの道を選んだのは自分だろう？」
雅紀「そう……だけど……。」
相葉さんの言葉が尻すぼんでいく
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ｳｯﾁｰ(プロフ) - お話を、番外編をありがとうございます。ニヤニヤしながら、そしてちょっと幸せな気持ちで読みました。また、番外編お待ちしてます。 (2020年7月12日 17時) (
レス) id: 02c097111e (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ああ、、かわいそうな相葉さん、、どうかどうか相葉さんも幸せになってほしい。にのちゃんどこいっちゃったの？？櫻井めっうまいことやりやがってｗｗ (2020年7月11日 22時) (レス) id: 73a1c370d8 (このIDを非表示/違反報告)
mamo(プロフ) - まさかの番外編ありがとうございました！やっぱりゾウガメって気になっちゃいますよね(笑)ジャーマネの横暴な態度に隠れる純愛が好きです。気まぐれ続番外編もお待ちしてます( *´艸) (2020年7月8日 23時) (レス) id: bdd1fe01f6 (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 番外編めっちゃ楽しかったです！櫻井さん下の名前で呼んでほしかったんですね〜かわいい( 〃▽〃)もし叶うなら結婚式のプラスしてハネムーンもいかがでしょう？ 2人乗りチンあなご道中…ではなく、珍道中が気になったりします。 (2020年7月8日 23時) (レス) id: cba1643c88 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 番外編ありがとうございます( ´∀｀)結婚式、書いて頂けるんですか！子供とかも出来ちゃったりするんですか！ジャーマネ櫻井さんは子供にメロメロなんだろうなぁ… (2020年7月8日 22時) (レス) id: 96f199fab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2016年9月4日 9時
