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A「わたし、櫻井さんにプロポーズされてません。」
意を決してそう口にしてみた
翔「…………。」
A「一生、幸せにする、とか。一生、愛する、とか。なんてゆーか、普通のプロポーズが欲しいってゆーか……。」
翔「そんなものは必要ない。プロポーズをしたからと言って、何が変わるわけでもないだろう。」
A「そーかも知れませんけどっ！」
翔「一生幸せにする、なんて軽々しく自分の人生を口にする男は信用するな。嘘の塊だ。人間の気持ちなんて秒で変化するものだ。そんな男の心理は自分を偽善化したい男の欲の塊りと、ロマンチストを演出した自分に酔いしれているだけだ。」
A「…………。」
翔「プロポーズの言葉通りにいく結婚生活なんて、１割にも満たない。そんなありきたりな薄っぺらい言葉よりも、さだまさしの関白宣言の方が、まだ現実的だ。」
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やっぱり────
櫻井さんは呆れるぐらい屁理屈が素晴らしい
予想はしていたが、こうも言いくるめられるとなると
この先の未来に愕然としてくるのだ
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A「私はやっぱり、もっとロマンチックに……愛をささやいてくれる人の方が……。」
翔「自分をロマンチストに演出する趣味はない。」
A「……でしょうね。だけど、そーゆー人の方が安心できるってゆーか……。」
翔「結婚に安心は必要ない。一番必要なのは安定だ。人の心は変わる。安心などと言う感情論に左右されていると、いつか必ず痛い目を見る。」
櫻井さんは、夢を見ることも許してはくれない
ささやかな乙女の気持ちも、完全にスルーなのだ
翔「心の相性も、体の相性も、抜群にいいだろう。それの何が不満だ。」
A「私には、本気で櫻井さんが私と結婚したいって思ってるなんて思えないんですっ！だから……一線を超えてしまうことが……不安なんです。」
翔「……いい加減にしろ。 一線なら既に超えているだろう？」
と、櫻井さんは諦めたようにため息を落とした
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パサ……と脱いだジャケットをソファに放り投げて、照明を落とした
なぜこのタイミングで電気を消したのか分からないけれど
櫻井さんはベッドで膝を抱える私の隣にゆっくりと座った
櫻井さんの体重で、軋んだベッドに体が揺れた
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ｳｯﾁｰ(プロフ) - お話を、番外編をありがとうございます。ニヤニヤしながら、そしてちょっと幸せな気持ちで読みました。また、番外編お待ちしてます。 (2020年7月12日 17時) (
レス) id: 02c097111e (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ああ、、かわいそうな相葉さん、、どうかどうか相葉さんも幸せになってほしい。にのちゃんどこいっちゃったの？？櫻井めっうまいことやりやがってｗｗ (2020年7月11日 22時) (レス) id: 73a1c370d8 (このIDを非表示/違反報告)
mamo(プロフ) - まさかの番外編ありがとうございました！やっぱりゾウガメって気になっちゃいますよね(笑)ジャーマネの横暴な態度に隠れる純愛が好きです。気まぐれ続番外編もお待ちしてます( *´艸) (2020年7月8日 23時) (レス) id: bdd1fe01f6 (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 番外編めっちゃ楽しかったです！櫻井さん下の名前で呼んでほしかったんですね〜かわいい( 〃▽〃)もし叶うなら結婚式のプラスしてハネムーンもいかがでしょう？ 2人乗りチンあなご道中…ではなく、珍道中が気になったりします。 (2020年7月8日 23時) (レス) id: cba1643c88 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 番外編ありがとうございます( ´∀｀)結婚式、書いて頂けるんですか！子供とかも出来ちゃったりするんですか！ジャーマネ櫻井さんは子供にメロメロなんだろうなぁ… (2020年7月8日 22時) (レス) id: 96f199fab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2016年9月4日 9時
