119. ページ35
.
男女が一線を越えるのは、意外にもあっけない
意識がはっきりしてくればくるほど、体の感覚だってはっきりとしてくる
下腹部には異物感がリアルに残されている
だけど、本当に櫻井さんとしちゃったのか事実確認をするのも怖い────
.
タバコをくわえた櫻井さんは、持ち合わせていたのだろう携帯用灰皿を片手に
静かに私を見下ろしてるのが分かる
穏やか過ぎる彼が逆に怖い気がして、境界線を引いたのに逃げるように櫻井さんから体を離した
────とは言っても、シングルベッドの上では
逃げてみたって、ほんの数センチ程度でしかないけれど────
.
A「ぁ…の……こ、これは……っ！」
体を隠すようにくるまった布団の中から
櫻井さんを見上げた
大きく息を吐き出す音が聞こえて
その後すぐに、パチンと携帯灰皿の蓋の閉じる音がした
翔「Aは、最後に男と寝たのはいつだ？」
A「────は？」
突然の質問に、櫻井さんの意図が測りかねない
最後の男、最後の男……と、最後にしたその年月を指折り数えて考える
自分でも呆れそうになるほど、その年月が遠い記憶になってた
翔「最後に男と寝たのはいつだ？」
A「…………7…年ぐらい前……。」
煽るように繰り返された質問に、アホみたいに正直に答えると
ふ……と、櫻井さんが鼻の先で笑った
その笑いに、恥ずかしさに、全身が熱くなっていく
.
そう、7年前にはちゃんと私だって普通に恋愛してた
結婚まで考えた相手だったのに、マンネリ化した恋愛に
案の定、他に好きな人が出来た────と
あっさり振られてしまったのだけれど
その後
失恋してから堕ちたアイドルヲタへの道
王子様の幻影を追いかけるようになってからは
リアルに男の人との体の関係なんて、結んだことはない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四葉(プロフ) - まやさん» てっかてかなエナメルね(笑)なぜかここの翔さんにメガネかけてるイメージああるんだけど、ディナー作る執事的なジャーマネみたいになっちゃいそう(＞ω＜) (2015年4月11日 16時) (
レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 和紀☆さん» 演歌歌手は書くことないから(笑)でも地方巡業だって頑張っちゃうんだぜ？客こないけど！翔さんはアレよ( *｀艸´)女を手の内の収める策士ｗ (2015年4月11日 16時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 流れ流されて大変なことになってるよ(笑)大人のお付き合い……ってのももしかしたら悪くないのかもー☆なんつって( ＊｀艸´) (2015年4月11日 16時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - haruさん» ズドーンってくるかな？翔さんのお腹はズドーンってしてるけど( *｀艸´)魂胆あっての櫻井翔な気がしなくもないんだけど！アハン(＊ﾉﾉ) (2015年4月11日 16時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ｳｯﾁｰさん» とにかくアイドル相葉雅紀から引き離す……こと？傷ついた心を癒すのは新しい恋……になるのかならないのかｗ (2015年4月11日 16時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四葉（よつば）
作成日時：2015年2月26日 22時
