アザミ 15 ページ46
梅ささみside
…今日一日、自分は何をしていたのか、覚えてない。
ひたすら、灰薇さんを目で追って、一人で美しさという物を見つめていた。
絢爛な姿をした彼女はカサブランカのように咲き誇り、花びらが故に語っているようだ。
灰薇さんの事を考えながら剣道場に向かって歩いていると、後ろから俺を呼ぶ声を耳にする。
その声はまさに灰薇さんで、振り向けば自分より大きい体が目に映える。
『な、なんですか?』
灰薇「…貴方、プリキュアをやってるわね」
…灰薇さんの口から出た言葉は空に木霊して、俺の脳が真っ白になる。
『…えっ?』
灰薇「…貴方から、形のない何かを感じる」
『…。』
灰薇「プリキュアは精霊の力で変身して、精霊の力で戦う。…そう、色の妖精スイが、貴方たちを…」
『…そんなの、分かってる。』
灰薇「…、」
『そんなの分かってなかったら、プリキュアなんてやってない。』
『そんなの分かってなかったら、扇に言葉をかけれて泣いたりなんてしない。』
『後ろ髪引かれ隊の副隊長っていう重い肩書きを背負いながら、リアルを生きて、プリキュアをやってる。』
『…扇も、すい氏も某青い鳥サイトから消えて、1年経って。』
『それでも、後ろ髪引かれ隊は後ろ髪引かれ隊で有り続けてる。』
『1年、2年経ってもまだ有り続けてる後ろ髪引かれ隊の絆を崩すことなんて、副隊長として俺が許さない。灰薇さんでも。』
思ってる事を全て吐き出すと灰薇さんは短い溜息をつく。
灰薇「絆と、夢と、希望と、離されぬ愛…。なんて素敵なのかしら。」
そう言って去った灰薇さん。
長い髪を靡かせ、俺の前から消え去る。
早く部活行かないと、顧問の先生に怒られちゃうわ、なんて思いながら剣道場へと、また足を運ぶ。
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扇@リョク(プロフ) - えーとん@スイさん» 愛花は次の次 (2017年8月29日 19時) (レス) id: 73072c82de (このIDを非表示/違反報告)
えーとん@スイ(プロフ) - ギャグとは()あいかは次いつでてくるーーー? (2017年8月29日 8時) (レス) id: b52187539a (このIDを非表示/違反報告)
みややや〜ん@セイ(プロフ) - 作品のジャンルがギャグで草 (2017年8月28日 21時) (レス) id: 299e72a97a (このIDを非表示/違反報告)
扇@リョク(プロフ) - 雨雲悠真@トウさん» すまんな (2017年7月31日 18時) (レス) id: 73072c82de (このIDを非表示/違反報告)
雨雲悠真@トウ(プロフ) - 扇@リョクさん» ゆるした (2017年7月30日 23時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/
作成日時:2017年5月26日 22時