晴明と道満【番外園】 ページ46
「・・・・晴明殿」
「おや?道満殿。どうかしたかね?」
「勝負、お願いしたい」
安倍晴明と芦屋道満は、宿敵として知られている。
晴明は、正義。道満は、悪。
世間では、そう知られている。
最近の作品では、晴明は美しく、道満は醜く書かれている。
晴明は、若く、道満は老人にかかれている。
しかし、実際は。
晴明は、年寄りで。道満は、中年。
「しかしのぉ・・・儂ももう歳故・・・」
「・・・・そういいながら、いつも私に勝つのはあなただ!!!ふざけないでください!!!」
「お主は・・・何故、そう熱くなる?」
「っ・・・・」
「儂らは・・・敵ではなく。味方じゃろ?」
「味方・・・?」
「仕える者は違えど・・・同じ陰陽師じゃ。妖を倒す。その志は同じじゃろ?」
「・・・違うじゃないですか」
「違うと?」
「私にくる依頼は・・・呪術ばかり!!!!おかげで私は、悪人だ!!!貴方は、道長様に気に入られている・・・呪術をかける仕事なんてしていない・・・世間はあなたを正義という」
道満は、悔しさと怒りで震えていた。
「何故!?何故、あなたばかり!!!!何故、私ではなくあなたなのですか!??!」
「・・・」
「私も努力してきた!!!そして、やっと名が知れたと思ったら悪名だ!!!幸せ者のお前に私の何がわかる!!!」
「わからぬよ」
「っ・・・」
「だがな、自惚れるなよ。
晴明は、先程の優しそうな瞳ではなく、鋭くほんの少しさっきを含んだ瞳で言った。
「拒もうと思えば、依頼など拒めたであろう。しかし、貴様はそれを受け続けた。今の地位は貴様地震が選んだものじゃ。光にいる儂に嫉妬するのはいいが・・・・八つ当たりをするでない」
「っ・・・しかし!!!」
「それにな、儂かて努力せずにここにいるわけではない」
「他人と比較する前に・・・まず、自分をみろ」
「っ・・・ちくしょう・・・」
「それにな、道満殿」
晴明は、また優しい瞳になり道満に言った。
「儂は、お主を良きライバルと思っているよ」
「っ・・・・」
「お主の呪術はなかなか手ごわい。実にいい腕をしている」
「・・・」
「その腕を、生かす方法が正しい正しくないどちらにせよ。主の実力は本物じゃ」
「そんな・・・ことは」
「儂のライバルは、後にも先にも・・・お前だけじゃよ」
これが、道満と晴明の出会い。
そして、ライバルとして認め合った日。
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bhuriltuzimkuti(プロフ) - 続編_|\○_オネガイシャァァァァァス!!【ガチ(真顔)】 (2018年3月3日 15時) (レス) id: 0224ab7056 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - オチは中原さんでお願いします!m(__)mq(^-^q)続き頑張ってください! (2018年2月24日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 続編でオナシャス!!!!! (2017年1月18日 22時) (レス) id: 3f93ce7449 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続編でお願いします【必死】 (2016年11月7日 17時) (レス) id: baa63a6d65 (このIDを非表示/違反報告)
紅錬覇 - 続編がいいです (2016年8月25日 20時) (レス) id: c9bd631ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔。 x他1人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/saku_uratsuku
作成日時:2016年7月9日 22時