【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第30話【新人さん】 ページ32

・・・




rb「Aのその顔好きやわ…」




" 天 " と書かれた紙を外している為、
ロボロさんの童顔がよく見える。




その桃色の瞳は蕩けそうな程うっとりとしていて、更に口角が上がっているのが分かる。




ゾムさんでも食害してこなかったのに、
あの優しいロボロさんにされるなんて…




『ほんと、ごめんなさい…』




こんなにパスタを美味しく頂けないのは初めてだ。




rb「はぁ……コネさんが羨ましい」




自分の世界に入ってしまっていて聞こえていない。何度目か分からないが、
フォークが未だに口元にあるのは変わらない。




彼女に助けを求め＿＿＿＿＿





響「どしたの？」




幸せそうにカルボナーラを口に運ぶ彼女に救いなんて求められない。




ロボロさんが「あーん」と幸せそうにしてくるが、私のお腹はもう限界を迎えようとしている。




『ロボロさん、もう限か＿＿＿＿＿






カランッ





『もう限界です』と言いかけた時、
隣のテーブルから、グラスが倒れる音が。





「あっ、すみません」




「大丈夫ですか？濡れた所は？」と
店員さんが素早くテーブルと床を拭く。




カランッ…という音に我に戻ったのか
ロボロさんも「大丈夫ですか？」と声をかける。




rb「あ」




ロボロさんが急にそんな声を上げる。




「…あ、ロボロさん？」




rb「チーノやん！！」

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