【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第29話【昼食】 ページ31

・・・





少し高かったけど、宝石店でネックレスを購入した。宝石は詳しくないけど、落ち着いた色が似合いそうだ。




これは「あの人」へのプレゼント。
何だかんだ、兄も私もお世話になってるからな。




・・・



そして今。とあるパスタ屋さんでお昼ご飯を食べている訳だが…




『ロボロさん…？』




偶然、ロボロさんを見つけてしまった。




rb「Aとゾムの妹さんやん！」




注文した品がくるまでの間、隣のテーブルのロボロさんを眺める。結構食べるんだな…
何でこんなに食べて身長伸びないのかな？




店員さんに「お席移りますか？」と声を掛けられ、ロボロさんの向かい側に座る。




rb「何で身長伸びひんのやろ…とか、
　 すっごい失礼なこと思てたやろ」




響ちゃんには「わかりやすい」と笑われてしまった。首と手を横に振って全力で否定する。




響「あーあ…ロボロさん泣いちゃった」




『え？』




ロボロさんの方を見れば、本当に泣いていた。そこまで気にしてたなら…失礼なことしたな…




響「罰いるんじゃないですか？」



rb「せやなぁ…俺傷ついたし…」



罰は何にしようかと悩むロボロさん。
そんなに真剣に悩まなくていいのでは？
…というか、うそ泣きじゃん！！




rb「よし！じゃあ、このパスタ全部食べ！」




なんだ…ただの食害じゃないか。




「ロボロさんは優しい食害だから」と彼女は言う。優しい食害とは？？




rb「ん、あーん」





気づけば、フォークに一口サイズにまかれたパスタが、唇に当たるぐらいの距離にあった。

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