【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第25話【ショッピさん】 ページ27

・・・




「ん、あれ…？」




ソファーで眠っていたショッピさんが
一番に目を覚ます。欠伸をしたり目をぱちぱちさせたり、眠たそうに瞼を擦る。





『朝食べてないんですよね。
　 よかったら一緒に食べませんか？』





shp「Aさん食べたい…」





『え？』




shp「…あ、いやっ…忘れてください！！」





慌てるショッピさん。寝ぼけていたのなら仕方がないが、ちょっと吃驚した。





shp「えっと…Aさんが
　 作った "ご飯" が食べたいです…」





普段滅多に見ることができないショッピさんの赤面。可愛いと思ってしまい、笑みが溢れた。






…そろそろスープも出来るし、




『二人、起こしてくれますか？』




ショッピさんの両肩に、もたれかかって寝ている兄とシャオロンさん。
今まで気付いていなかったのか、
…きっしょ！！と叫んで二人の間から抜ける。支えが無くなった二人は互いの頭をぶつける。




脳に衝撃が走ったんだろう。
起こす前に自分たちで起きてくれた。




『ご飯運んでください』




・・・




先に食べといてと伝え、洗い物を始めようとすると……




kn「何言ってんねん」




sha「Aも一緒に食べようや」




真顔で言われても、後で洗い物するの嫌だから…





『私は後で…………ふぁっ！？』




いきなりお腹に腕が回ってきて、思わず変な声が出てしまう。気配全く感じなかった…





shp「皆で食べた方が美味しいっすよ」




蛇口を捻ろうとした右手はショッピさんに掴まれ、そのままグイッと後ろに引き寄せられる。





それでも左手を伸ばせば、
じゃあ…なんて吐息たっぷりで囁かれる。







「…Aさん食べますよ」





『わ、私も一緒に食べます…』





耳元で囁くのはずるいって…
後でいいや。と私も席に着く。





皆で手を合わせ、命に感謝して言う。





「「「『いただきます』」」」





四人の声が部屋に響いた。

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