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第20話【甘い】#バレンタイン※ ページ22

・・・





ドアを開けると、スーツ姿の疲れ果てた様子のグルッペン先生が立っていた。




gr「A、バレンタインのチョコだゾ!」




可愛くラッピングされた袋を受け取る。




『わぁ……先生ありがとうございます!』




甘い物が大好きだから、チョコを貰って喜ばないことは無いだろう。




gr「学校じゃないんだからグルちゃんだ」




『先生呼びに慣れてしまって…』



本当、人間って恐ろしいものだ。慣れてしまえば気づくのが遅くなる。




足元をジッと見るグルッペンさん。
一応先生なのもあり、グルちゃん呼びは慣れない。




gr「ゾムが居るんか?」




『?はい。でも気を失ってるみたいで…』





gr「…そうか。それなら、」





『?……っひゃ!?』




ギュッと抱き締められ、私が支えきれず
床に押し倒された状態になってしまった。
私もだが…今日は皆、やけに疲れてるな…






『グルッペンさん、近いです』





gr「…確か、唇にはするな…やっけ?」








「でも、バレなきゃ……ええやろ?」







『何言って………ん!?』






チュッというリップ音を立てて唇が重なる。





『ふ…、ん…あぅ……』





酸素を求めて口を開くと、舌が侵入してくる。そして口内を乱していく。
舌が絡み合い、離れた時には銀色の糸が光る。








どちらのものかも分からない唾液を飲み込む。






何度も唇が重なって離れるのが繰り返される。
そして続きを求めるように腰に手が回される。
びっくりしてグルッペンさんを押し退けてしまった。






gr「…まぁ、初めてにしては十分だろ。床は痛いやろ?続きはちゃんとベッドでしたるから、まだ今度な?」





立てるか?と伸ばされた手をとり、立ち上がる。





gr「…さて、ゾムにバレる前に帰るか」





じゃあな。と言って頭を撫でると、バタンとドアが閉まり、グルッペンさんは帰ってしまった。





『何で私は、こんなにも……』







力尽きて、その場に座り込む。
まだ頭がふわふわしていて、何をされたかも何となくしか覚えていない。








zm「__ん、…………あれ?」






_あぁ、ゾムさんが目を覚ましたみたいだ。

第21話【好き】→←第19話【緑色】#バレンタイン



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ソイタミ19時50分 - 外ピさん» すみません…!!イメージ的には鉤十字ではなく、ラテン十字のつもりで書きました!誤解を生むような書き方をして、申し訳ありませんでした!直しておきます (2020年1月8日 12時) (レス) id: 24ef0dd6d4 (このIDを非表示/違反報告)
外ピ - すいません、確かwrwrdの二次創作物って鉤十字使っちゃいけなかったはずなんです。できれば変えて頂きたいです。お話すごく面白かったです! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 6c3752b497 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - リアさん» ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう、頑張ります! (2019年11月27日 18時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - ソイタミ19時50分様、お誕生日おめでとうございます! いつもとても楽しく読ませて頂いています! これからも頑張って下さい! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 125744f577 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - ↓レス押すの忘れてました…めーぷる 楓の木さん、コメントありがとうございます! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソイタミ19時50分 | 作成日時:2018年11月24日 18時

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