▷粗筋 ページ2
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2072年。
国民が平和に暮らしていた。
戦争も無くなり、国と国は和解し、これまでのことが嘘のように、平和になった。
このまま平穏な暮らしが続く。筈だった。
突如、孤島の研究所で実験道具とされていた植物が暴走し"蝕物"となり、研究者に襲いかかったのだ。
施設にいた研究者達は危険だと判断し、重要な書類をまとめ、素早く避難した。
施設内を封鎖し、ヘリに乗り、都心にある
──避難した内の一人の身体に、蝕物の細胞が付着していることも知らずに。
国にある極普通の植物はその細胞を取り入れ、蝕物となり、何も知らない国民の血肉骨を喰らい続けた。
その翌日、避難場所として、各地にある研究所の地下にあるシェルターへと、残った国民を避難させた。
────2100年、シェルターでの生活が通常になり、また地下街も発展した。
だが、蝕物を入れないように閉ざされていた地上へ出る用の扉を何者かが開けていたのだ。
そのせいで何匹かの蝕物が地下街に入り込み、人間を襲う、と言う事件が多発していた。
蝕物が地下街に入り込んでしまった以上、国民にとって安全な場所は無いと言える。
そこで政府は、『朝霧中学校』を設立し、身体能力の高い、12〜15歳を集め、蝕物を駆除させるように特訓させた。
時は変わってその10年後。
特殊能力、『ピエトラ』を生まれつき持った子供たちが『朝霧中学校』への入学を義務化された。
今日もまた、唯一地上にある建物である『朝霧中学校』の生徒と教師は国民を守るために地上で暮らしている。
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作者名：白瀬 | 作成日時：2024年1月20日 15時
