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「竈門炭治郎…?随分レトロな名前だね。
私は実 Aだよ。」



短い帰路を歩きながら軽く自己紹介を済ませた私と竈門君


歳は同じ15歳だったようで、少し親近感が沸いた。
竈門くんに敬語はいらないぞ。と言われ素直に外した

まぁ、クラスメイトみたいなもんだもんね

制服のズボンから鍵を取り出してガチャとドアノブを回す
どうぞ、といえば
お邪魔します。とおずおずと玄関に入った。





「ここまで来る途中でも思ったんだが…
なんだか、家の作りが俺の知ってるものじゃない!」



「そうなの?竈門君の所はどんな作りなの?」



「俺の家は小さい家だったが、蝶屋敷はさっき見てきた家よりもっと大きくて庭もあるぞ。
それに、屋根はもっと平たい木か瓦で出来てた!」



平たい木か瓦?
もしかして田舎の方の育ちなのかな?



「そうなんだ、敷地が広かったんだね!
この辺りは住宅街だし、敷地もそんなに広くないからね〜
はい、お茶どうぞ!」



適当に座って!と言えば目の前のソファではなく
フローリングに腰を落とした竈門君



「あ、ありがとう!
ちなみに…なんだが。」



「うん?」



「今、元号はなんだ…?」



何言ってるのー!と笑って言おうと竈門君を見ると
その顔は本気そのものだった。



「……今は、令和だよ!」



「令和…?
た、大正はいくつ前だ?!」



「大正?大正は、2つかな?
令和の前は平成、昭和だったから。」



竈門君は冷や汗を掻きながら
膝の上の拳をギュッと強く握った



「ざっとの計算でも100年は違う…?

あの、実さん。驚かないで聞いて欲しい…



俺は、大正時代の人間なんだ。」



年号をきくなんて変だとは思った。
初めて会った時から、なんだか浮世離れした格好にも違和感はあった。


でも、竈門君が嘘ついてるとも思えない…


だって私以上に、多分本人が一番信じられないって顔をしてる。




「そんな事、ほんとにあるんだ…」



「し、信じてくれるのか?!」



「う、ん。
竈門君が、嘘付いてるようには見えない…」



竈門君は険しい顔から一転し、パァっと嬉しそうな顔になった



「ありがとう!会った時から匂いでも分かったんだ!
やっぱり実さんは優しいな!」



「匂い?私、そんな匂いする?」



袖を鼻に近づけてスンッと匂いを嗅いでみるが無臭だった



「俺は人より鼻が効くんだ。」



「なるほど、前世はワンちゃんかな。」



「ははっ、それはどうだろうな」

四→←弐



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きょちゃちゃ - とても面白いです!特に伊之助のとこで笑いました!ww (2022年10月16日 3時) (レス) @page17 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
啞雩漪(あおい) - 更新頑張ってください!面白いです‼ (2021年12月26日 7時) (レス) @page9 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤシノ(プロフ) - すきです!!続き待ってます…! (2021年12月24日 11時) (レス) id: 631874fedd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:1/4 | 作成日時:2021年10月1日 10時

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