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ガッチさんとデートの日 ページ30

今日はガッチさんとデートなんだけど、前日にホラーって得意？って聞かれたのが気になっている。

人並みには苦手だけど、失神するほどでもないし…夜眠れなくなるかもだけど…と思いながら、得意では無いですけど、見れなくはないです。って送った。

一体どういう意図で聞いてきたのか、全く検討がつかない…。




ガッチマン｢おはよー｣

手を振りながらこっちへ来るガッチさん。時間ぴったり。さすが。

ガッチマン｢今日はね俺の楽しみたいとこ、みたいになっちゃって申し訳ないんだけど…｣

といってゴソゴソとポケットを漁る。ガッチさんが好きなところ、ってことだろうか…。

A｢全然いいですよ！｣

ガッチマン｢そう？ならよかった｣

はい、って言われて差し出されたチケット。

A｢これは…｣

ガッチマン｢最近できたところで、ホラー映画とかお化け屋敷とかゾンビゲームとかをまとめたテーマパークっぽいんだけど｣

俺そういうの大好きなんだーってふわっと笑う。いや、表情とセリフが合ってませんって。

ガッチマン｢あ、Aちゃんが嫌なら別にお買い物とかでいいんだけど…｣

と私の顔を伺ってくる。そんな顔されて行きません、なんていえないです…。

A｢いえ大丈夫です！行きましょう！｣

ガッチマン｢ほんと！？｣

嬉しそうなガッチさん見れたし、まあいっか。




バンッバンッバンッドドドドドッ

A｢……うっまあ……｣

只今一緒にゾンビを倒しているのですが、もうほぼ1人でガッチさんが殺ってくれてます。いや強い。

ガッチマン｢えへへ、なんかまじまじ見られると照れちゃう｣

っていいながらもどんどんゾンビを殺していく。ある意味狂気の沙汰である。意外とかっこいい(？)一面もあるんだなーって思った。

なるほど、ガッチさんはゲームが上手い…と。



A｢なんか、みるからに怖そうでは？｣

ガッチマン｢大丈夫大丈夫｣

死ぬほど怖そう…大丈夫…？って思いながら私達は映画館に入った。



ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰ!!!!

A｢！？！？！？！！！｣

声にならない叫びと共に、私は顔を手で覆う。後ろを振り返ったら、女の人が急に出てきたもんで…。

ガッチマン｢………ん？｣

横のガッチさんを見ると、目が合った。

ガッチマン｢怖い？手掴んでてもいいよ｣

って耳元で囁かれる。色んな意味でドキドキしながら、お言葉に甘えてガッチさんの手を掴む。

その手は結局、上映終了まで離すことは無かった。

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