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牛沢先輩とデートの日 ページ28

体育祭で自分の気持ちがよく分からなくなっているのに、牛沢先輩とデートか…。

逆になにか分かるかもしれないし、いいのかな…なんて思いながら待ち合わせ場所に向かった。

A｢あ、牛沢先輩！｣

牛沢｢悪い、ちょっと遅れたわ｣

ていっても5分くらいだし。なんてことないですよって言って、私達は歩き出す。

A｢こっち行ってますけど、今日ってどこに行くんですか？｣

牛沢先輩はうーんっと唸ったあと、当ててみって笑ってくる。えー？牛沢先輩が行きそうなところなのかな…

A｢ヒントは？｣

牛沢｢俺が好きなところかな｣

図書館…なわけないし。どこだろう。って探してる間に着いてしまっていた。

A｢あー！動物園か！…ん？牛沢先輩って動物好きなんですか？｣

全くキャラに合わなくてびっくりする。正直動物いじめてそう←

牛沢｢おう。特に小動物とかな｣

家で飼ってるし。というまさかの発言もでてきた。この意地悪牛沢先輩が、まさかの小動物を育てているだと…ギャップ…。




A｢わー人多いですねー｣

休日ってこともあって、だいぶ人でごった返している。迷子にならないために手繋ぐか？っていう牛沢先輩の案には却下した。さすがに私もそこまで子供じゃない。

牛沢｢あっちでうさぎ触れるらしい｣

いつもよりわくわく気味の牛沢先輩が、早く行こうぜって急かしてくる。あれ、意外と牛沢先輩って可愛いのかな。

A｢うわー！もふもふですよ！牛沢先輩！｣

牛沢｢だな…かわいい…｣

ひたすらにうさぎをもふもふしている牛沢先輩。やっぱりギャップがスゴすぎる。私も真似して、もふもふしてみた。

パシャ

A｢！｣

急にシャッター音がする、と思ったら牛沢先輩が私に向けてスマホを向けていた。

A｢ちょ！勝手にとらないでくださいよ！｣

牛沢｢おーよく撮れてんなー。俺の壁紙にしとく｣

とかなんとか言って、もう設定しだしている。必死で私が削除しようにも、手を挙げられてしまって為すすべなし。

牛沢｢これでよしっと｣

あとでキヨに自慢しとこーってニシシっと笑う。その意地悪そうな笑顔より、絶対動物に向けてる笑顔の方がいいと思った。

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