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鍵の人 ページ3

やっぱり今日も清川くんに絡まれ、友達にからかわれ、1部の女子にハブられた。

私の学校生活はこれからずっとこうなのかと思うと頭を抱える。

すっかりクラスの嫌なことに気を取られすぎて、拾った鍵を職員室に届けることを忘れてしまった。

やばい、もう完全下校のアナウンスがなっている。

クラスも人がまばらになってしまった。

そんな中、誰のかも分からない鍵を握りしめてる私。本当に何をしてるんだろうと思っていたら。

キヨ｢ん？それって、レトさんの鍵？｣

清川くんが声をかけてきた。
ていうか、レトさん？って誰？そういう本名？それよりも、

A｢え！清川くん、この鍵の持ち主知ってるの？｣

キヨ｢つか、キヨでいいよ。それ多分レトさんの。そこに変なカニついてるし｣

センスねぇな、相変わらず。といいながらケタケタ笑う清…キヨくん。
どうやら｢レトさん｣っていうのはあだ名らしく、本名の｢れいと｣からきているらしい。キヨくんと私と同級生で4組っていう情報もゲットしたけど…。

A｢もう帰っちゃったかな？｣
キヨ｢確かに。レトさん光の速さで帰っちゃうからなー｣

終わった…別に明日だっていいんだけど、鍵なんて家に帰るのに必要なんだからそうもいかない。

キヨくんの友達だし、お前のせいで家入れなかったじゃねーか！とか怒られたらどうしよう…ありえる…。

心配してたのが顔に出ていたのか、キヨくんが

キヨ｢俺レトさんの家知ってるし、一緒に行ってやるよ｣

急に優しい提案をしてくれた。

A｢は、初めてキヨくんが優しく見えた…｣

失礼な！とかいいながら、キヨくんは先に進む。
私もキヨくんに続いて鍵の持ち主、レトさんの家に向かった。

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