過去編 貴方side ページ5
ある日、家に帰るといつもとは違う嫌な感じがした。
『......』
母の給料日にしか来ないあの男が、珍しく家に来ていた。
あの男が来ると大体は男の罵詈暴言で騒がしいのに...
嫌な感じがした。
ﾄﾞｺﾞｯ.....ﾄﾞｶﾞｯ....
潤「やめて...ごめんなさい.......やめて....くださ.....」
『お、おかあさん...?』
私は静かな家の中に響く鈍い音と、微かに聞こえる母の声を辿り、恐る恐るリビングに続く扉を開けた。
『っ！？』
そこにはボロボロに横たわり謝り続ける母と、そんな母を殴り続ける男がいた。
潤「ごめん..ごめんなさ.....」
父「なんで！お前が！こんな時間に！！ここに！いるんだ！！！」
その日母は体調を崩しており、本当に何ヶ月ぶりかに仕事を休み家で療養していた。
そこにあの男がなぜか家にやって来て、仕事に行ってないと理不尽に母に怒りをぶつけた。
たった1日だ...
お前と結婚して、灰谷家から貰ってた時の貯金はほとんどお前の賭博癖や酒で消えたから、大好きだったバイクを売っておしゃれも我慢して生活の足しにして、朝も夜も働いて、その中で私の面倒も見て...寝る間も惜しんで...それなのに......
『.....』
このままじゃ母さんが死ぬ
あの男に殺される
なんで
『....っ！！！！！』
父「...！！？なんだ！！！何をするんだお前！！！ぐはっ」
ゴッ
一瞬だった
気づいたら私は片手に灰皿を持っていて、男は頭から血を流して倒れていた。
潤「......」
かあさんは呆然と座り込んでいて、微動だにしなかった。
父「........こ、の.....ばけ、ものめ.......っ」
『....！！！！！』
男はそれきり動かなくなって、私は怖くなって家から飛び出した。
ちがう、ちがうよ
私じゃない！私が悪いんじゃないっ！！！！違う！！！！
だって...ああしなかったら、母さんが...！！！！
一虎「A？」
『かず...くん...;』
一虎「お前さっきお袋さんが体調悪いからって帰らなかった？」
『かずくん....ｸﾞｽ...ふぇ....どーしよぉ....うっうぅ...』
一虎「おっおい！どーしたんだよ！！;;」
『...ﾋｯｸ...Aね......おとーさんをね....
殺しちゃった....』
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愛海(プロフ) - フルーツバスケットの夾くんが本当の姿になったとき透ちゃんが怖がりながらもそれでも優しくて広い心で受け止めたシーンですね!コミックでもアニメでもボロ泣きしました! (4月13日 4時) (
レス) @page8 id: 16fde68f73 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - 今日の一日で一から全部読み切っちゃいました！すごく面白いです！お粥様のペースでいいので頑張って更新してください！！応援しています。 (3月15日 23時) (レス) id: f13cdad377 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - 逸希(いつき)さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！m(_ _)m励みます！！！！！ (2月20日 20時) (レス) id: 7063febbe5 (このIDを非表示/違反報告)
逸希(いつき)(プロフ) - 全作品一気読みしちゃうほどに読んでて楽しいお話です！この先も楽しみにしてます！でも作者様の無理のない範囲で！ (2月20日 14時) (レス) @page9 id: aa97d45d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お粥 | 作成日時：2024年2月16日 5時
