過去編 貴方side ページ4
『おかーさん...』
潤「どーしたの？」
『こうえんでね、みんながね、Aのおめめこわいって...ｸﾞｽ...』
潤「！眼帯外しちゃダメでしょ！！？」
『なんでぇ？なんでこれ外しちゃだめなの...？』
潤「あのねA、これは友達ができる魔法がかかってるから、絶対に外さないでね」
『これ...つけてないと、Aこわい？？』
潤「...大丈夫、お母さんはちっとも怖いなんて思わないよ
でも他の子はびっくりしちゃうから...外さないでおこうね」
『...うん！！』
・
4歳頃から、父親が家にいる事が減った。
母親も仕事に行く事が多くなった。
『お母さん今日もこんな時間からお仕事なの？』
潤「うん;ご飯冷蔵庫に作ってあるから温めて食べてね！！」
『....わかった、いってらっしゃい』
・
父「なんで俺がこんな生活しなくちゃいけないんだ！！！！！」
潤「これでも頑張って働いてるの！！！」
父「なにが頑張ってるだ！！！！
お前があの家を追い出されていなければこんな目に遭うことなかったんだ！！
このくらい当たり前だろ！！！！」
父親はたまに帰って来ては怒鳴り散らし、母親を泣かせていた。
『お、お母さん...だいじょうぶ？;』
潤「A！？...だ、大丈夫よ＾＾
お母さんとお父さん、今大事な話してるから...お外で遊んでおいで？
あ、眼帯はちゃんとしてね＾＾」
『う、うん;』
物心ついたばかりの子供でも、自分の家族仲が悪い事はわかっていた。
父「ちっ、相変わらず気色悪りぃ目しやがって」
『っ！...』
父親は一度も私を人間として見なかった。
まるで怖いものでも見るかのように私を忌み嫌った。
父親として、我が子として話したことは一度もない。
だから、私は父親というものを知らない。
そんな生活が数年続いた。
私は相変わらず眼帯をつけたままだった。
小学校に上がって初めて友達ができた。
一度タクちゃんに眼帯を外して見せた、でもタクちゃんは「綺麗だね＾＾」と怖がらずに誉めてくれた。
タクちゃんといる時だけ、私は家のことを忘れて、私らしくいられていた。
私は家に帰るのが嫌で、タクちゃんが帰ってもよく一人公園で過ごしていた。
そんな時出会ったのがかずくんだった。かずくんは私とよく似た境遇で話が合った。
それから、学校と放課後はタクちゃん、夕方からはかずくんと過ごすようになった。
楽しかった。
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愛海(プロフ) - フルーツバスケットの夾くんが本当の姿になったとき透ちゃんが怖がりながらもそれでも優しくて広い心で受け止めたシーンですね!コミックでもアニメでもボロ泣きしました! (4月13日 4時) (
レス) @page8 id: 16fde68f73 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - 今日の一日で一から全部読み切っちゃいました！すごく面白いです！お粥様のペースでいいので頑張って更新してください！！応援しています。 (3月15日 23時) (レス) id: f13cdad377 (このIDを非表示/違反報告)
お粥(プロフ) - 逸希(いつき)さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！m(_ _)m励みます！！！！！ (2月20日 20時) (レス) id: 7063febbe5 (このIDを非表示/違反報告)
逸希(いつき)(プロフ) - 全作品一気読みしちゃうほどに読んでて楽しいお話です！この先も楽しみにしてます！でも作者様の無理のない範囲で！ (2月20日 14時) (レス) @page9 id: aa97d45d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お粥 | 作成日時：2024年2月16日 5時
