45 ページ48
A「ねぇねぇ、アメリカはどうだった?」
興味があるのか、Aさんは目を輝かせながら僕に話しかけた。
ヒュ「久しぶりだったし、楽しかったですよ!」
A「前にも行ったことがあるの?」
ヒュ「はい。21の時に。憧れだったんですよね。…実家は石鹸工場やってて、父のあとを継ぎたかったんですけど…、僕、そーゆーの向いてなかったみたいで。それで今度は、アメリカに夢を抱いたわけです」
A「じゃあ結局、今もヒュー君のお父さんが工場やってるの?」
…
ヒュ「…父は…。父は、僕が14歳のときに亡くなりました。病気で。」
そう言うと、Aさんはとっさに両手を口にあて、申し訳なさそうに謝った。
ヒュ「知らなかったんです。父が病気だったってこと。いつも僕には、元気なフリをしてたから…」
僕はどうして、Aさんにこんな話をしているのだろう?
ヒュ「父は優しくて強い人でした。どんなに仕事が辛くても、弱音一つ吐かないで、誰よりも自分の生き方に誇りをもっている人だった。」
A「…」
ヒュ「ある日、父が僕に言った言葉、今でも忘れられないんですよね。」
ー10年前ー
『ヘンリー、お前はあと何年かすれば大人になるな?』
『うん。』
『いいか。間違っても卑怯な大人にはなるな。
いつも他人や自分に素直でいなさい。そして、強くなりなさい。いつかお前に心から愛する大切な人ができる。その人を命をかけて護れるような男になりなさい。』
『わかった。』
『それから、幸せになりなさい。人生の勝ち組になれとは言わない。負け組でもいい。自分の人生に誇りを持てるようになりなさい。』
僕は、10年たったいまでも、忘れることができないでいた。
･
A「いいお父さんだったんだね…」
ヒュ「はい。Aさん。Aさんのことは、僕が命を懸けてでも守り通しますから。」
A「ありがとう!じゃあ私も、ヒュー君になにかあったら、絶対守る!」
ヒュ「フフっ、ありがとうございます。」
父さん。僕はやっと、心から愛する大切な人ができたよ。
Aさんを護れるような男に必ずなるから、天から見てて。
空を見上げながら、心の中でそう父さんに誓うのだった。
･
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄色ニャン(プロフ) - すごく好きになりました...。もし、宜しければまた更新して頂けると幸いです。待ってます (2018年7月23日 0時) (
レス) id: 330012e4ed (このIDを非表示/違反報告)
零夜08(プロフ) - うわあああ!!とても面白いです!!これからがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2013年11月16日 20時) (レス) id: 0a8df1379f (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ありましたねその歌www 会いたくて会いたくて震える♪← (2013年11月2日 13時) (レス) id: b5f7f19684 (このIDを非表示/違反報告)
小6 - ヒュースケン君のノリツッコミに吹いたww (2013年10月6日 0時) (レス) id: 13cc9f183e (このIDを非表示/違反報告)
零夜08(プロフ) - 愛夢叶さん» いいですよ(*^^*)どんどん使っちゃってくださいw← (2013年9月7日 13時) (レス) id: 0a8df1379f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛夢叶 | 作成日時：2013年7月23日 13時
