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「あれ、Aちゃんだ！」
『わ！青木先輩！と、井田先輩も！』
「おう。」
「なーにしてんの1人で！」
『あぁ、ちょっと風にあたろうかな〜なんて。』
「あははっ、何それ！」
笑う青木先輩とじっとこちらを見る井田先輩。
「…っあ！俺谷口先生に呼ばれてたんだった！
っつーことで、じゃあな！」
「おい、青木。」
私に軽くウインクを飛ばしながら去っていく青木先輩。
さすがにわかりやすすぎてヒヤヒヤする。
『青木先輩どうしたんですかね？』
「な。」
ちらりと先輩をみるとなおもこちらをじっと見ている。
『…井田先輩？』
「昨日のやつとさっきすれ違った。」
『阿部くん、ですか？』
「うん。…返事してたのか。」
『はい…』
少し気まずくて俯く。
すると…
ぽんっ
「頑張ったな。」
また頭に乗るあたたかい手。
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作者名：ささき | 作成日時：2021年11月29日 20時
