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動きだす ページ16

ぼーっと手のひらを見つめる。
教室に戻る前、何故か自然とあの子の頭に手を置いていた。





視線を窓の外に移すと校庭にあの子がいる。
体育の授業のようだ。


体力測定なのか反復横跳びをしているけど、周りと比べてのろのろしてるように見える。運動神経はあまりよくないのか。



太陽に照らされたあの子をみてふと重なる記憶。








「あ、思い出した。」


顔をはっきり覚えているわけではないけど。
暑いのか頬を赤くして俺を見上げた、あの時の子だ。









「AA、か…」

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作者名：ささき | 作成日時：2021年11月29日 20時

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