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宜しく、センパイ ページ6

「会議出ろって話っすか?正直、行く意味があんま分かんないんすよ。手紙とか電話で良くね?って」



「確かにそうですね。しかし、実際に会ってみないと分からない事だらけですよ。

失礼な話、私は貴方に会うまで貴方はもっと怖い方だと思っていました」



「へぇ、何でっすか?」



「ごく小規模の臨時政府軍から一国を統治しえるほどの指揮力、並びに戦術からそう感じたんです。

私がここへ来るまで国民の皆さんは笑顔で、まるで戦争など無かったようでした。
そこまで被害を出さずに革命を終えたのも実力があるからでしょうし」



ふ〜ん、と息を吐く。



「オレも今アンタに会ってみて色々イメージと違ったっすわ。
日本って言ったら東洋の強国ですし、もっと態度デカくてムカつく奴だと思ってたっす。

実際はこんな丁寧な人だったんすけどね」



「いえいえ、丁寧だなんて…」



その返答も謙遜してるしマジで礼儀の塊がオレの前に居るんすけど。



…世界って悪い人居ないんじゃね?
だってこんな優しい人が出し抜かれずに生き残れんだから案外良いとこな気がしてきたッスよ。



「…わかったッス。アンタに免じて会議は出るっすよ。」



「…!本当ですか!」



ホントホント、と言いながらあるものを持ってくる。
オレんちの結構自慢の花の種っす。



「せっかくだしコレ貰ってってください。ウチの花っす。
花自体はそんなデカく無いんすけど、綺麗に咲くっすよ」



「ありがとうございます。では私からも、後日何か贈りますね」



「んじゃ、これから宜しく頼むっすよ。日本センパイ」



センパイと笑いながら呼ぶと日本センパイはピシッと固まる。



「先輩……先輩ですか」



「なんスカ。実際オレは生まれたばっかだし後輩じゃないすか?」



「いえ…初めて先輩と呼ばれたので、驚いただけです。こちらこそ宜しくお願いしますね」



そう言ったセンパイに手を差し出すとキョドりながらも握り返してくれたっす。

あ、アジアってそんな握手しないんっすか。

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りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (5月5日 13時) (レス) @page26 id: 363dc52465 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月24日 21時

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