ナンパ師 ページ16
「あ、ねぇねぇ君!今暇?俺達とお茶しよっ…」
「あ、サーセン無視してください。失礼するっす」
「ヴェー、何で邪魔するんだよー」
「いや逆にオレが聞きたいんすけど。何で家遊びに行くつもりで来たのにナンパしてんすか」
だってベッラがそこにいるからー、なんてふざけた回答をするイタリアセンパイ…ちょっと失望したっすよ。
「てかオニーサンも家で待ってんでしょ。待たせていいんすか」
「いいよ〜道にベッラが居たって言えば許してくれるし」
兄弟揃いも揃ってこんなんなのか…?ってちょっと不安になるっす。オニーサンどんな人なんでしょーね。
とりあえず喚いて鳴き声をあげるイタリアセンパイを小脇に抱えて行くっす。
観念したのかイタリアセンパイも道案内始めたっす。最初からそうすりゃいいんすよ。
……しばらくしてなんかイタリアセンパイが静かだなと思ったら気まずそうにオレに話しかけてきたっす。
「ね、ねぇ…コードラニア、めちゃくちゃ見られてるんだけど」
「あ、ホントっすね。やっぱこの持ち方じゃ違和感あるか」
「うわっ!?持ち方の問題じゃないんだけど!?」
仕方ないんで世の中でいうお姫様抱っこにしたっす。実はちょっと憧れなんすよね。やってみたかった。
「こういうのは俺がベッラにしたいのに!!」
「また今度でおねしゃす」
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りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (5月5日 13時) (レス) @page26 id: 363dc52465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月24日 21時