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イギリスはぐっと拳に力を込めた。何故、何故同じ事が起こっている?彼の事をずっと愛していた。なのに何故。
アメリカはドアの前に立つ彼を見る。青年はその視線に気が付いてアメリカと目を合わせた。
アルバムの中の男はこいつか、そんな顔だった。
「……兄弟」
「俺が、俺がそれを許すと思うか」
イギリスの声に、会議室の中は更に緊張を高める。一触即発だった。
イギリスが拒否すれば、あの青年とイギリスは戦う。そうなった時、どう対応するか。そんな思考が巡っていた。
「俺は、俺はお前と笑って家に居るだけで良かった。お前は違うのか、なあ」
俺はお前を愛してるのに。
その言葉を聞いた彼はおもむろにポケットへ手を入れる。彼の行動が何を意味するか分かったアメリカは叫ぶ。
「イギリス!!」
________発砲音。同時にイギリスが後ろへ倒れる。彼の頭には風穴が開いていた。
その後も何度も弾が撃ち込まれ、その全てはイギリスに命中する。
他の国は彼に向かって銃を構える。彼は弾の切れた銃を投げ捨てた。
頭を抑えながら彼を見上げるイギリス。
「じゃあな、兄弟」
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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい! (2月8日 0時) (レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです!これからも更新楽しみにしてます! (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月21日 0時