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「あ、そういえば」
会議の後日本は思い出したかの様に口にして、男の袖を引いた。
「この間話していた桜、苗の手配が出来たのでうちに取りに来て頂けますか？お時間さえ合えばでよろしいのですが…」
「おぉ、良いぞ。時間なんか幾らでもあるからな、お前の都合のつく時間に行くぜ。いつなら空いてんだ？」
「えぇと…」
「ちょ、ちょっと待って！？」
フランスが突然大きな声を上げる。何事だと日本と男がそちらへ顔を向ければ、そこに居る全員が二人を見ていた。
二人共々困惑気味でいるとフランスが続ける。
「いっ、いつからそんなに仲良くなったの…？前まで全然会話しないどころか会話してもめちゃくちゃ事務的だったよね！？
お兄さん達、二人が不仲なんじゃないかって心配してたのに！」
「そうだぞ！ちょっと前まで凄い冷たい感じだったのに一体どうしたんだ？」
フランスに続きアメリカも声を上げる。皆同じ事を思っていたようで不思議そうな顔をしていた。
確かに以前まで二人はあまり会話をしなかった。いや、ほぼゼロに近い状態である。
あっても男が一方的に日本に話しかけたり、それこそ事務的会話のみ。
最も、それは「公の場」ではの話だ。
「た、確かにこことかで会話すんのは少なかったな…
でも前から日本ちに行ったり日本も俺んちに来たりしてたぞ。な？日本？」
「えぇ、確かにそうですね…」
ええ！？とフランスが驚く。
「じゃ、じゃあなんで今まであんな仲悪そうだったの…？会話も結構一方的な感じだったし…」
「いぇ…その…えぇと」
日本がかなり口篭る様子に何を思ったのかドイツが二人の合間に立つ。
割り込んできたドイツに若干驚きつつも男は後ろへ下がる。
「…日本。何か脅されているなら言え。俺で良ければ助けるぞ」
「おい何だよ失礼だな！？何なら俺達同盟だって組んだんだぜ！？仲良くやって何が悪いんだよ！？」
同盟を組んだと言う発言に一同は更に戸惑う。ドイツは完全に日本を庇う体制に入る。
「幾ら日本が自分の意見を言えんからと…」
「だからちげぇっつってんだろ筋肉達磨！
大体日本がここじゃ話しづらそうだったから俺も話しかけなかっただけだぞ！？」
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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます！ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい！ (2月8日 0時) (
レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです！これからも更新楽しみにしてます！ (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凡夫 | 作成日時：2024年1月21日 0時
