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「うん……うん、じゃーね」



「切ったか?」



「切ったよ!!!!あぁ今回の子は超可愛くてタイプだったのに!!!!」



電話を投げ捨てのたうち回る男。たった今また一人の女と関係を断った所である。
かなりの美形だったのか男はとても惜しんでいる。



その様子をドイツは複雑な感情で眺めていた。



「大体何なんだ?最初の頃適当で『俺はお前なんか知らない』みたいな事言ってたのに。

今になってこんなことすんなよな!」



相当女に関する恨みが募ったのか男は叫ぶ。然しそれにはドイツも思う所があるようだった。



「…初めに恋人関係を結んで来たのはそっちだろう。俺はただあるべき恋人の姿を取っているだけだ」



「アレは上司が勝手にやった事だし関係ねーよ!国同士で多少援助だの何だのしてるだけだろ!なんだよあるべき恋人の姿って!!」



「お前も乗り気だった頃があっただろう」



「血迷ってただけだよ!!」



乗り気だった頃…とは、ドイツと男が毎日の様にデートに出掛けて居た頃の事である。



何も関心を示さないドイツを面白く思い、恋人っぽい事をして嫌がらせしてやろうという男の魂胆で始まった事であった。



然しそれも長くは続かず、結局女遊びに帰ってきた。ドイツからすれば一瞬恋人の様な相瀬を過ごしたのに急に振られた様な感覚であった。



当の男側は何も思っていなかったのがタチの悪い所である。




「………確かに国自体の利益はあったが…それ以上に俺の損益がデカすぎる……」



「身勝手だな」



両者は協力関係に入った事で以前よりも断然大きな利益を得た。特に組んだ事で周りに対する圧力ともなった為かなり有益である。



だがそんなことは男の欲よりも小さい。男はどうしても生きていく中で女から離れられなかった。



ふと、彼の口から一つの言葉が滑る。



「俺達もう辞めねぇか?」



その発言に、ドイツは眉をピクリと動かした。だが何も言わない。それを見て男は続ける。

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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい! (2月8日 0時) (レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです!これからも更新楽しみにしてます! (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月21日 0時

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