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通りすがりに売られたアメリカはきょとんとした顔でハンバーガーを食べていた。
しかし何かを思い出したのか男の方に近づいてくる。
「やぁ!この間話してた日本の使った割り箸、取っておいたんだぞ!」
「本当に何してるんですか??」
日本の手によってアメリカの持ってきた割り箸は取り上げられた。
それを見て男は土下座しながら日本に割り箸を譲るように頼む。
「お願いだ日本、それで三ヶ月は生きられるんだよ」
「理解が出来ません、まず何で私自身に頼んでくるんですか。本人にバレてもいいんです?」
「良い。むしろ良い」
うわぁ…と引き気味というかドン引きの顔をする日本。
それをチャンスと写真を撮ろうとする男のカメラも取り上げた。
「あぁ!!!!!!俺の命が!!!!!!!!やめろ日本カメラロールは見るなお願いだ」
「大げさですね…………」
日本がカメラを操作し始めたのを見て直ぐさま顔を青くする男。
日本は呆れ気味に、そして好奇心からカメラロールを見る。
数秒後にその選択を後悔することも知らず。
「な…なぜこんな写真が……」
日本が家で一人コスプレ大会をした時の女装写真や…異様なローアングルから撮影された写真、誰かと話している後ろ姿と会議室で眠そうにしている写真など…
おおよそ日本がカメラに気付いていない写真、
盗撮されたものしかなかった。
日本にとって恥である瞬間を捉えた写真も大量にある。
「こんなもの処分しておきますから!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
日本の足に縋りついて駄々をこねる男。
その必死な様に恐怖の念を抱く中国。こんな奴に日本を売ったのかと後悔も出てきた。
すると、何を思ったか半べそで中国の方へ歩いて来た男は中国に言った。
「ぐす…………チャイナ服まってるからな…写真おくれよ……」
「この期に及んでまだ言いますか」
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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい! (2月8日 0時) (レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです!これからも更新楽しみにしてます! (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月21日 0時