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「オェ……ロシアあいつ…ぜってぇ許さねぇからな……」



少し外に出て風に当たる男。
ロシアの猛攻の後気絶し、目が覚めて吐き気に襲われながら会場を抜けてきたのだ。



男も枢軸三人に同じ事をしているので一概に男が被害者と言えるはずは無いのだが。



なお、中では既にフランスの脱衣ショーが始まっており大惨事と化している。
いつもなら止める人物が居るのだが、生憎枢軸は全員潰れた上に連合は酔っ払いだらけなので誰も止められない。



男は別にフランスの裸など見たくないので抜けたのだ。思い返すと、今日はイギリスが脱いでいない。



「(……風が冷たいな…)」



上がった体温を夜風が奪っていく感覚が心地よく、壁にもたれるように目を瞑る。
そのまま眠ってしまいそうな雰囲気の中、誰かの声がかかった。



「おい」



その瞬間男は目を見開く。それはいつも聞いているイギリスの声だったからだ。
イギリスも風に当たりに来たのかと少し横に避ける男。



すると男の思いとは裏腹に、イギリスは距離を詰めてきた。



「…?イギリス?」



「おまえは」



まるでこちらの声など聞こえていないように話し出そうとするイギリス。
男はイギリスが何をしたいのか聞きたかったが、イギリスが喋るので黙って聞く事にした。



「おまえは、ドイツやフランスの方がいいのか?」



「はっ?」



イギリスが発した言葉の意味が汲み取れず困惑する男。
男が固まっている間にも、イギリスは近付いてくる。



「…俺のことがすきだっていっても、会話するのはドイツとフランスじゃねぇか」



酒の熱に浮かされているのか、単に照れて赤くなっているのか分からない顔。
呂律の回らない舌で、イギリスは問う。



「な、何でそんなこと…?」



「……」




目と鼻の先まで近付いたイギリス。男はイギリスが何を言いたいのか分からなった。



「俺もお前が好きだって言ってんだよ」



その言葉を飲み込んで理解するまで、男はかなりの時間を要した。
そして、理解した途端に慌てた。

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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい! (2月8日 0時) (レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです!これからも更新楽しみにしてます! (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月21日 0時

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