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「(睫毛の根まで白いとはな)」
なんて、何故か呑気なことを思っていた。
気付けばテーブルには料理が並べられていた。
先程の事は忘れ食事をする。イヴァンはその間も世間話をしてくる。
妹がどうだの姉がどうだの、友人の態度が気に入らないだのとやけに人間関係の話ばかりだが。
……その「気に入らない友人」に俺が入っていない事を祈るばかりだ。
「なんつーかお前、人のこと大好きなのな」
「えっ？」
「いいや、独り言だ」
窓の外は依然として雪が降っている。
ここロシアの地で暖かな日差しを感じた記憶が殆ど無い。
「…アメリカとかに旅行にでも行こうか…」
「絶対辞めて」
思いの外即答して来た為驚いた。コイツのロシア人マインド的にはやはりアメリカは嫌いなのだろうか。
「何でだ、暖かそうだし、ファストフードも沢山あるし…」
「本当に辞めて。美味しいものならロシアにもあるよ。
……ロシアで十分でしょ？…寒いのは嫌い？」
「………いいや、寒いのも悪くは無い。お前みたいな世話係を拾えるからな。
それに俺は仮にもロシア人だ。ロシアは好きだぞ」
そう言うと、イヴァンは少し照れた様子で「そっかぁ」と口にした。
何だか薄気味悪いが、気にしない事にする。
「ふふ、最期まで面倒を見てあげるよ。最も、最期なんて来させないけど」
「…なんか言ったか？」
「ううん。何も。」
「(そういえばコイツ…拾った時から老けないな……。いや、俺も最近疲れにくくなったが)」
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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます！ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい！ (2月8日 0時) (
レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです！これからも更新楽しみにしてます！ (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凡夫 | 作成日時：2024年1月21日 0時
