花冠は貴方の為に イタリア ページ11
イタリア×国男主
戦争・兵器、国が滅びる表現が含まれます。
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トン、トンと机を指で叩く音が響く。
広い会議室に金髪の男の怒りが満ち満ちていた。
先程までは何人か談笑をしていたのだが、男の叱咤によって黙り込んだ。
張り詰めた静寂と憤怒に、背の低い黒髪の男は唇を噛んで耐える。
ドタドタと騒がしい音が会議室の外から中へ伝わる。男はそれを察知し息を吸い込む。
「ごめーーんドイツ!また寝坊しちゃった!」
「俺は起こしたよぉ、でもイタリアが行かないでって言うからぁ…」
「お前らそこに座れ!!」
イタリアが男……ドイツに叱責を受ける中、もう一人の遅刻魔はつまらなそうに座っていた。
「今度は何でまた寝坊したわけ?」
「いやぁ、さっきも言ったけど俺は起きてたの。イタリアも起こしてあげようと思って電話したらさぁ?
半泣きで『俺が準備出来るまで置いてかないでぇ!!』って言うからさぁ…」
「それを置いていかないのがらしくて良いねぇ」
「でしょぉ。フランスも寝坊したら俺が一緒に遅刻してあげるよぉ」
それは嬉しいね、とフランスが口にするとドイツが遅刻魔へ迫って来た。
「次はお前の番だぞ」
「ええっ、俺別に寝坊してないのに!」
「遅れたのが問題だと言ってるんだ!!感覚がズレてるんだお前は!!」
ヴェー、ごめんね俺のせいでぇ…と嘆くイタリアを他所に説教第二弾が始まるのであった。
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凡夫(プロフ) - しょうゆだれさん» ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますので是非とも見ていって下さい! (2月8日 0時) (レス) id: 4785ee1503 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆだれ - あなたの書く小説が大好きです!これからも更新楽しみにしてます! (2月4日 11時) (レス) id: cc28abac62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡夫 | 作成日時:2024年1月21日 0時