【呪術廻戦】呪われないでね 3

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『私だって、先生が京都の美味しい和菓子食べさせてくれるってだけでホイホイついてきたわけじゃないんだよ？』



「和菓子に釣られてついてきたのカ」




『東堂に会っちゃったらどうしようとか、真依さんに喧嘩売られるのやだなとか、色々リスクあるんだよ。また牛乳抱えきれない程貰っても困るしさ』




「……それは同情すル」




『ちょっと小走りくらいで歩いてたのに、先生どんどん先に行っちゃうし…』










「五条悟はオマエより断然足が長いだロ。同じ歩数でも早く進むに決まってル」



『どうしよう。事実なんだけど泣きそう』









廊下を並んで歩きながら私のお喋りにいちいち反応してくれる思いの外優しいメカ丸。





だけど急に足の長さをディスられてショック。







『メカ丸君、デリカシーは大事だよ。私に言わせれば、これは女子からのモテにかなり重大な影響をおよ、およ、…あるよ』



「"及ぼす"ダ」


『細かい!!いいの!』








ロボだから表情の変化とかは分からないけど、心なしかちょっと沈んだような声色にAがメカ丸を覗き込む。





"女子からのモテに──"の辺りからだ。











『もしかして、好きな子がいるの？』



「………」







『えー!!まじ？!まじか!!待って言わないでね、私が当てるから!!』



「まだ何も言っていなイ」









多分京都校だから、候補は──待てよ、候補なんて出すまでもないかも。




いや、勿論皆可愛いけど、一際いい子がいた。










『──霞ちゃんでしょ!!』



「………」





『きゃー!やっぱりー!!』



「だからまだ何も言っていなイ」



『でも霞ちゃんで正解でしょ？』



「…」



『分かるよ〜いい子だもんね。呪術師には稀に見るいい子だよ!まだあんまり話したことないけど』







一人ウンウンと頷くAに、黙ったままのメカ丸。



もう分かった。メカ丸は黙ったら肯定ととっていいタイプの人だ。




ロボだけど伝わる恥ずかしそうな感じがなんだか可愛くて、応援したい気持ちが沸々と込み上げてくる。








『ねぇねぇ、ロボティカルラブラブ恋愛モードとかないの？』



「あるわけないだロ」



『えー。じゃあこれから搭載しようよ!例えば指から100本の薔薇でてくるとか!家事をしながらも常に愛の言葉を囁いてくれるとか!』



「馬鹿だナ」


『ショック!!』

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