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太陽 ページ36

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"五条悟の秘蔵っ子"








乙骨憂太がその存在を知ったのは、彼が呪術高専に入学して少し経った頃だった。









─太陽─











思いがけず入学した呪術高専にも随分慣れてきていたある日のこと。






いつも通り教室で座学の授業を受けて、外で真希と呪具同士の訓練をして、これまたいつも通り軽々と転がされた乙骨は一先ず一人でひたすら木刀を振っていた。







このままじゃダメだ。武具の扱いを上達させるには、扱い方だけじゃなくて身体も鍛えなければ、






そんな思いを込めて豆のできた手で木刀を握り直すと、向こうのほうから「おーい」と声が聞こえた。






こめかみに流れる汗を拭って声の聞こえた方に駆け寄ると、そこには同級生のパンダと、狗巻。




休憩中なのだろう。二人して足を伸ばして同じポーズで階段に座っている。







「パンダ君、どうしたの?」



「憂太。頑張ってるとこ申し訳ないが、あんまり汗かかない方がいいと思うぞ」



「すじこ」




「えっ?どうして?」








斜め上のアドバイスにそう聞き返すと、何やら神妙な顔つきで口元に手を添えて声を顰めたパンダ。








「この後悟が俺たちに紹介したい人がいるらしい」




「紹介したい人?」




「それも──悟の"秘蔵っ子"だって噂だ」




「五条先生の──"秘蔵っ子"?」








ほとんどパンダの言葉をオウム返しにする乙骨に、横に座る狗巻がウンウンと頷いた。





そこに水分補給しに歩いて来た真希。








「そういえば、真希は会ったことあるんだったな悟の秘蔵っ子」




「あ?なんだそれ」



「いくら、ツナマヨ」



「そうそう。今日の午後に悟が俺たちに会わせたいっていうやつだよ」




「あー。それアイツらのことだったのか」







飲み終わったペットボトルを階段に置くと、真希は「そんなおもしれー呼び方されてんのは知らなかったな」とケラケラ笑った。







「(アイツ"ら"──?一人じゃないんだ…)」







どんな人達かと想像していると、狗巻が乙骨を指差した。








「ツナツナ」



「あー!それで汗かかない方がいいって言ったのか、確かに、僕汗臭いかな…」




「知らね。そんなこと気にするような奴じゃねーとは思うけど」







「そっか、それならまぁ…」と乙骨が呑気に考えていると、パンダが再びちょいちょいと手招きした。

・→←閑話



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Uo(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます❕イラストを載せるのは緊張するので、そう言っていただけると嬉しいです😖 (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
- 絵うっっま!!!お話の方もサクサク行かせてもらってます! (2022年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 鈴さん» こちらのミスです、すみません😖修正したので、見られるようになったと思います…! (2022年12月20日 15時) (レス) id: 37eb27a647 (このIDを非表示/違反報告)
- すみません、夢主ちゃんの画像が見れないのですが…… (2022年12月5日 18時) (レス) @page9 id: e67e995d1b (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - アオちゃんさん» コメントありがとうございます❕そんなにお褒めの言葉を頂けるなんて、感激です…!!😖ご期待に応えられるよう頑張ります! (2022年10月3日 23時) (レス) id: 6bc61cb134 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とま | 作成日時:2022年9月13日 1時

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