50話 ページ50
ハリーにとってAを超える女の子はこの先も現れない。今の女子学生がどんなに美人でも、そんなことは全く関係なかった。
それにそもそも、別に張り合ってるわけじゃないけど、Aだって初めて見たら目が飛び出るのほどの美人だ。
実際、入学してから今までわざわざ談話室の入口までAを見に来たり、話しかけてきたホグワーツの生徒は数知れない。
その度嫌そうにしっしっと追い払っていたのは主にロンだ。妹みたいな感覚でやってるんだろうけど。
ロンは小さい頃からAと一緒にいるから、彼女の存在に慣れてしまったのだ。
｢ホグワーツはどこの学校にも負けてない。Aにはヴィーラだって敵わないよ｣
｢ああ、ウン。君のその盲目具合にはもう誰も敵わないだろうさ｣
「僕は盲目じゃない」
『ハーマイオニー、このブランマンジェとっても美味しいよ!』
｢ええ、でも私もうお腹いっぱいよ。Aったら本当によく食べるわね｣
ロンの呆れ顔など見もせずにデザートに取り掛かったAを眺めていると、しばらくしてダンブルドアが立ち上がった。
｢──時は来た｣
いつの間にか教員用のテーブルに座っていたバクマンとクラウチの紹介。そしてついに、代表選手についての説明がされた。
『皆も知っての通り、試合を競うのは三人の代表選手じゃ。参加校から各一人ずつ。選手は課題の一つ一つをどのように巧みにこなすかで採点され、三つの課題の総合点が最も高いものが優勝杯を獲得する。代表選手を選ぶのは、公正なる選者……──"炎のゴブレット"じゃ』
箱の上に出されたゴブレットは一見なんでもない杯だったけど、その縁からは溢れんばかりに青白い炎が上がっている。
最後に、この年齢制限を守るために使う魔法は"年齢線"だと告げて、生徒にニッコリしながらおやすみを言った。
「"年齢線"か!それなら老け薬でごまかせるな？一旦ゴブレットに名前を入れちまえば、もうこっちのもんだ──17歳未満かなんて、ゴブレットには分かりゃしないさ!」
「でも、17歳未満じゃ誰も戦い遂せる可能性はないと思う。勉強が足りないもの……」
「君はそうでも、俺たちは違うぞ」
咎めるようなハーマイオニーに、ジョージがぶっきらぼうに言った。
「ハリー、君はやるな？立候補するんだろ？」
双子の視線がハリーに向いた。
確かに立候補してみたい気持ちはある。どうせ選ばれはしないし、フレッドとジョージの悪戯にノってみるのもアリか。
頭ではそう考えていても、すぐには答えられなかった。
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とま(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます❕気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2022年7月8日 1時) (
レス) id: d352a8403d (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page50 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます❕嬉しいです…!!頑張ります🔥 (2022年6月3日 1時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年6月1日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - to_mi_ta_20さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです…!!更新が本当に遅いですが、最後まで完結させるつもりなのでお付き合い頂けると嬉しいです❕ (2022年5月23日 22時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年5月6日 15時
