49話 ページ49
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｢こんばんは。紳士、淑女、そしてゴーストの皆さん。そしてまた──今夜は特に、客人の皆さん｣
ダームストラングがスリザリン、ボーバトンがレイブンクローの机について大広間に人が集まった所で、ダンブルドア校長がニッコリと挨拶をした。
歓迎会の夕食が始まると、目の前の皿がいつも通り満たされる。
今夜は屋敷妖精達が無制限の大盤振る舞いにしたようで、ハリーが今まで見た事がないような料理まで並んでいた。
｢あれ、なんだい？｣
ロンが指さしたのは、貝類のシチューのようなものだ。
『ブイヤベース』
｢Aいま、くしゃみした？だから厚着しろっていつも言うのに……｣
｢フランス語よ｣
ロンにクスクス笑うAと、全くもう、という顔で言うハーマイオニー。
｢一昨年の夏休み、フランスでこの料理を食べたの。とっても美味しいわ｣
｢ああ、信じましょう。Aも食べる？｣
ロンがブラッドソーセージをよそいながらAに聞いた時、横から誰かの声がした。
｢あのでーすね、ブイヤベース食べなーいのでーすか？｣
特徴的なカタコトの喋り方。ボーバトンの女子生徒だ。
長いシルバーブロンドの髪を腰までサラリと流した美しい女子を前に、ロンは顔を真っ赤にしたまま固まってしまった。
｢ああ、どうぞ｣
パクパクと口を動かすだけのロンを見兼ねたハリーが、横からブイヤベースの大皿を押しやった。
｢もう食べ終わりまーしたでーすか？｣
｢ええ、ええ……おいしかったです｣
辿たどしく嘘を吐くロン。
女子生徒が料理を零さないように大皿をレイブンクローの机に運んで行くのを、ロンが穴が空くほど見続けている。
これまで女の子を見た事がないかのような様子にハリーが笑い出すと、ロンはハッと我に帰った。
｢あの人、ヴィーラだ!!｣
｢いいえ、違います!マヌケ顔で、ポカンと口を開けて見惚れてる人は、他に誰もいません!!｣
ハーマイオニーの一撃。
しかし珍しく、ハーマイオニーの言うことはあまり当たっていなかった。
彼女が大広間を歩くとたくさんの男子が振り向いたし、何人かロンと同じように口が聞けなくなっている生徒もいるようだ。
｢間違いない!あれは普通の女の子じゃない!ホグワーツじゃ、ああいう女の子は作れない!｣
｢ホグワーツだって、女の子はちゃんと作れるよ｣
反射的にそう言い返して、ロンの隣でローストビーフを頬張るAを見た。
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とま(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます❕気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2022年7月8日 1時) (
レス) id: d352a8403d (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page50 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます❕嬉しいです…!!頑張ります🔥 (2022年6月3日 1時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年6月1日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - to_mi_ta_20さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです…!!更新が本当に遅いですが、最後まで完結させるつもりなのでお付き合い頂けると嬉しいです❕ (2022年5月23日 22時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年5月6日 15時
