47話 ページ47
＊
それから、授業はどんどんと難しくなっていった。
シリウスからの手紙のことが心配で仕方ないハリーからしたらこれはそのことを忘れられる丁度いい理由になったけど、そんなことを言ってばかりもいられなくなった。
それくらい、とにかく忙しくなったのだ。
フクロウ試験を来年に控えているからなのか、学校対抗試合に向けて、他校の生徒に恥ずかしくない知識を蓄させるためなのか。
ついにはハグリッドまで宿題を出し始めた魔法生物飼育学の授業から帰ってくると、玄関ホールに掲示板が現れていた。
ガヤガヤと掲示板の前に人が集まる中、一番ノッポのロンがつま先立ちで文字を読み上げた。
｢"三大魔法対抗試合 ボーバトンとダームストラングの代表団が10月30日、金曜日、午後6時に到着する。授業は30分早く終了し──"｣
｢たったの一週間だ!セドリックのやつ、知ってるかな……僕、知らせてやろう｣
黄色いローブの生徒が言った。
｢セドリック？｣
｢ディゴリーだ｣
『対抗試合に名乗りをあげるなんじゃない？彼、フレッド達と同じ学年だし、もう17歳なのかも』
｢あのウスノロが、ホグワーツの代表選手？｣
同じ人を思い浮かべているのに、Aとロンの表情は全くの別物だ。
見かねたハーマイオニーはロンに呆れたように言った。
｢あの人はウスノロじゃないわ。クィディッチでグリフィンドールを破ったものだから、あなたがあの人を嫌いなだけよ。あの人、とっても優秀な生徒だそうよ──その上、監督生です!｣
｢君は、あいつがハンサムだから好きなだけだろ｣
"監督生��というワードで、ハーマイオニーはトドメの一撃、これで決まりだという口調だ。
そこにロンの痛烈な皮肉が炸裂。
｢お言葉ですが、私、誰かがハンサムだというだけで好きになったりいたしませんわ｣
憤然と答えたハーマイオニーに何も言わずに、ロンはコホンと咳をした。
その咳がなぜか｢ロックハート!!｣と聞こえて、Aとハリーがクスクスと笑った。
＊
『どうやってくると思う？汽車かな？』
｢違うと思う｣
｢じゃ、何で来る？箒？｣
｢違うわね……ずっと遠くからだし……｣
｢移動キーか？さもなきゃ、姿現わし術かも──どこだか知らないけど、あっちじゃ17歳未満でも使えるんじゃないか？｣
｢ホグワーツの校内では姿現わしはできません。何度言ったらわかるの？｣
ハーマイオニーがイライラした様子でハリー、A、ロンの全ての案を除外した。
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とま(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます❕気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2022年7月8日 1時) (
レス) id: d352a8403d (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page50 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます❕嬉しいです…!!頑張ります🔥 (2022年6月3日 1時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年6月1日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - to_mi_ta_20さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです…!!更新が本当に遅いですが、最後まで完結させるつもりなのでお付き合い頂けると嬉しいです❕ (2022年5月23日 22時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年5月6日 15時
