26話 ページ26
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それから一週間ウィーズリー家で過ごし、明日はみんながホグワーツに戻るという日曜の夜。
この一週間ろくに家に残らずワールドカップ事件の後処理をしていたウィーズリーおじさんとパーシーがどっと息をついた。
「クラウチは運がいい。リータがウィンキーのことを嗅ぎつけなかったからね」
「あのしもべは確かに無責任だったけれど、あの印を創り出しはしなかったって、みんな了解済みじゃなかったのですか？」
クラウチ教のパーシーだ。
"しもべ"呼びが良くなかったのだろう。ハーマイオニーが噛み付いた。
「私に言わせれば、屋敷妖精たちにどんな酷い仕打ちをしているのかを日刊予言者新聞の誰にも知られなくて、クラウチさんは相当運が強いわ!」
しかし、パーシーも怯まない。
「分かってないね、ハーマイオニー!クラウチさんくらいの政府高官になると、自分の召使いに揺るぎない恭順を要求して当然なんだ」
「あの人の奴 隷って言うべきだわ!だって、あの人はウィンキーにお給料を払っていないもの。でしょ？」
『私の家にも屋敷妖精がいるけど、お給料は払ってないな』
キッとハーマイオニーの鋭い目線がAを突き刺した。
少し離れたところでファイアボルトを箒磨きセットで磨いていたハリーが思わず手を止めて、その傍でロンもやめとけ、という視線を送る。
"屋敷しもべ妖精"というしもべ制度自体を嫌っているハーマイオニーに、実際に妖精と暮らしているAが口を出すのは良くない。非常に良くない。
『だってウィローは家族だから。家族にお給料を払わないでしょ？』
「あの人はウィンキーを奴 隷みたいに扱ってたわ!!Aも見たでしょう？みんながみんなAみたいに妖精たちを家族だって思ってはいないのよ!!」
『そうかなぁ……家族の形はたくさんあるよ。きっと簡単に理解できるものじゃないよ。少なくとも、私には難しいわ』
あくまで言い争う気は無いAに、ハーマイオニーのパーシーとの論争ですっかり上がった熱も少しずつ下がってきたようだった。
それでもまだ納得できない、という表情だけど。
何か言おうとハーマイオニーが口を開いた時。
「みんな、もう部屋に上がって、ちゃんと荷造りしたかどうか確かめなさい!」
おばさんが議論に割って入ったことで、やっとのことでこの話題が一時終着した。
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とま(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます❕気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2022年7月8日 1時) (
レス) id: d352a8403d (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page50 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます❕嬉しいです…!!頑張ります🔥 (2022年6月3日 1時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年6月1日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - to_mi_ta_20さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです…!!更新が本当に遅いですが、最後まで完結させるつもりなのでお付き合い頂けると嬉しいです❕ (2022年5月23日 22時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年5月6日 15時
