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「コイツらが三年と乙骨の代打...ね」
「アナタたちが心配で学長について来ちゃった。同級生が死んだんでしょう?辛かった?それとも、そうでもなかった?」
「.....何が言いたいんですか?」
「いいのよ。言いづらいことってあるわよね。代わりに言ってあげる」
無気力な、でもしっかり警戒したような恵の声。
真依先輩は相変わらず余裕そうな微笑みを崩さずに口元に手を添えた。
「"宿儺の器"なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化物でしょ?」
瞬間的に、フラッシュバックした。
つい何日か前に命を落とした彼のこと。
"虎杖は死んだ"と、私と野薔薇に静かに告げた恵の表情。
──ああ、
「そんな穢らわしい人外が隣で不躾に"呪術師"を名乗って、虫酸が走っていたのよね?」
「死んでせいせいしたんじゃない?」
あの頃のこの人は、こんなことを言う人だっただろうか。
わからない。そこまで覚えてないし、別に仲良くも無かった。
それでもこの言い方は、虎杖のことを何にも知らない人が言うにはあまりにも残酷過ぎて、心無い言葉だった。
恵も野薔薇も、色々通り越して言葉も出ないという様子だったけど、もう1人のガタイのいい男の人はそもそもこの話に興味がないようだ。
「どうでもいい話を広げるな」と、この最悪の空気を割って前に出た。
「俺はただ、コイツらが乙骨の代わり足りうるのか、それが知りたい」
「伏黒……とか言ったか」
おもむろに自分の服に手をかけながら出てきた男の人。
実力を試したくてわざわざ東京まで赴いたのなら、今から何が始まるのか、何となく分かる。
多分今から、京都民と東京民とのプライドを賭けた火花を散らす程の激しい戦いが──、
「──どんな女がタイプだ」
「「『……?』」」
はて、と全員の頭にクエスチョンマークが浮かんだだろう。
そんな私達を置き去りして、ついに彼は不敵な笑みを浮かべながら服をビリビリと破ってしまった。顕になった上半身は、やっぱりムキムキの筋肉モリモリだ。
どうやらこの返答次第で恵は半殺しにされてしまうらしい。
「因みに俺は──、」
「──
*
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歌詞 - 特急が取り込んでいたのか (3月22日 17時) (レス) @page32 id: 2b3270be69 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます❕かわいい性格に書けていたならとても嬉しいです😖スタンドバイミー、いつ見ても名作ですよね…!! (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - まって、、夢主かわいい💕 てか、スタンドバイミー最高ですよね!リバーフェニックス私も好きー!クリスは性格もイケメンだし、、、。 (2023年5月5日 0時) (レス) @page3 id: 7b5dad0b18 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - †NANA†さん» 詳しく教えて下さり本当にありがとうございます…!!誤字が多くて申し訳ないです😞 (2022年8月14日 20時) (レス) id: f3920fcf38 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ32と33で、「特級」が「特急」になっています。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page35 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とま x他1人 | 作成日時:2022年5月17日 0時