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重ねたのかもしれない、結局は、俺の我儘だ。
それでも──、
「いい加減にしろ!!あ"ーもう、アンタたち、バッカじゃないの?!!少しは時と場合を考えたらどうな──」
釘崎は言い終わらずに──吸い込まれた。
「釘…崎?」
「(馬鹿な…!!だって玉犬は──!!)」
一瞬振り返って確認すると、壁から頭だけ突き出した白の玉犬。
破壊された…!!
『ッ!?野薔薇!!』
ほぼ悲鳴のような焦った声に振り向くと、釘崎の手をAが掴んでいた。が、片手で人ひとり持ち上げられるはずもなく、そのまま一緒に吸い込まれていく──。
「(!!やめろ、待て…!!行くな──!!)」
『やっ、!め、めぐ──』
「ッ!!!!」
「Aッ!!!!」
もう何年アイツに、「恵」と呼ばれてないだろう。
ひたすら考えないようにしていた。自分からそうしたくせに、離れて行ってしまったと自覚するのが怖かった。
なぁ今、俺を呼んだのか、A。
「クソッ、!!」
違ぇだろ…!!とにかく今は──!!
「虎杖!!逃げるぞ、Aと釘崎を探すのはそれから──」
「──だ、」
突如真横に現れた、得体の知れないモノ。
間違いない、
特級だ。
「(動けねぇ…!!)」
「うあ"ぁあああああ"あ」
屠坐魔を振りかぶった虎杖の叫び声。
次の瞬間、ゴロンと音を立てて落ちた──、
──屠坐魔を握りしめたままの、虎杖の手。
*
「ちょっと…!!どこよここ、真っ暗で何も見えないじゃない」
『野薔薇…!!』
「っ!A!アンタどこにいんのよ!」
『ここ!ここ!ごめん、片手じゃ持ち上がんなかった!!両手でも怪しいけど!!』
「ぶっ飛ばすわよ」
野薔薇と一緒に落ちてきた、どこだか分かんないけど真っ暗な場所。
目が慣れないことには野薔薇がどこにいるのかも、出口がどこかもわかんない、
『(とにかくはやく、はやく合流しなきゃ──、)』
その時ピリッと感じた、呪いの気配。
振り返ると、今まで暗くて何も見えなかったのに、急に呪霊が姿を現していた。
「何…この数…!!」
『げ、キモチワルっ!!』
キノコとカエルのキモい呪霊と、おかめみたいな顔面の呪霊。どっちも数が多い!
野薔薇の術式はまだはっきり見たことないけど多分カナヅチと釘ありき…多対一の戦闘向きじゃない。
釘を何本持ってるかも分かんないし…、
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歌詞 - 特急が取り込んでいたのか (3月22日 17時) (レス) @page32 id: 2b3270be69 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます❕かわいい性格に書けていたならとても嬉しいです😖スタンドバイミー、いつ見ても名作ですよね…!! (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - まって、、夢主かわいい💕 てか、スタンドバイミー最高ですよね!リバーフェニックス私も好きー!クリスは性格もイケメンだし、、、。 (2023年5月5日 0時) (レス) @page3 id: 7b5dad0b18 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - †NANA†さん» 詳しく教えて下さり本当にありがとうございます…!!誤字が多くて申し訳ないです😞 (2022年8月14日 20時) (レス) id: f3920fcf38 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ32と33で、「特級」が「特急」になっています。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page35 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とま x他1人 | 作成日時:2022年5月17日 0時