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「??どうなってんだ?!2階建ての寮の中だよなココ」
『やだァ!!ナニコレ、この前の廃ビルよりもっと廃ビルじゃん!!』
「おおお落ち着け!メゾネットよ!!」
「違ぇよ」
どういうこと?!
ここは寮だけど、寮じゃないってこと?
「扉は?!!」
伏黒の声に3人でつられて振り返ると、背後は信じられないくらい水道管と鉄のパイプ。
『ええええーー!!そんなあ!』
「ドアが無くなってる!!」
「なんで?!今ここから入ってきたわよね?!!」
建物がひとりでに形を変えた?!普通じゃ有り得ない…、でも、ということは──、
…そうか、ここは寮じゃない、生得領域の展開だ…!!
この部屋に、領域展開できるほどの呪霊──特級がいる…!!!
「大丈夫だ。コイツが出入口の匂いを覚えてる」
ハッハッと尻尾を振る玉犬白。
『きゃー!グッボーイ!!!』
「わしゃしゃしゃしゃ!!」
「ジャーキーよ!!ありったけのジャーキーを持ってきて!!」
「緊張感ッ!!」
伏黒は頭がいいからきっともう気づいてるはず。
今大切なのは、伏黒と──みんなとバラバラにならないことだ。
「やっぱ頼りになるな!伏黒は」
「オマエのおかげで人が助かるし、俺も助けられる」
「…進もう」
*
「…」
「惨い…、」
「3人…で、いいんだよな」
見つけた被害者、3人は既に呪い殺されていた。
3人のうち2人は目も当てられないほど惨い状態で、原型はもう全く留めていない。
ただもう1人の男性は、下半身が無いものの他の2人より原型を留めている。
「…この遺体、持って帰る」
「え、」
「あの人の子供だ。顔はそんなにやられてない」
虎杖が確認した痛いの服に付いてた名札の名前は"岡崎正"。
「でもっ、」
『でも虎杖、さっきのお母さんにはここに"毒ガスが撒かれた"って伝えたんだよ、』
「…」
『だから、この人は連れて帰れない。毒ガスで下半身が無くなるなんて…、おかしいもん』
「っけどさ…!!遺体もなしに「死にました」じゃ、納得できねぇだろ!!」
切羽詰まったような表情の虎杖の顔が、グイッと近づいた。
冗談にもキャー!とか言ってる場合じゃない。虎杖はできる限り人を助けたくて必死なんだ。
でも、ここは何とか説得しないと──、
「オイ、離れろ」
虎杖の顔が離れたかと思ったら、怒った顔の伏黒が虎杖の制服のパーカーを引っ張っていた。
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歌詞 - 特急が取り込んでいたのか (3月22日 17時) (レス) @page32 id: 2b3270be69 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます❕かわいい性格に書けていたならとても嬉しいです😖スタンドバイミー、いつ見ても名作ですよね…!! (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - まって、、夢主かわいい💕 てか、スタンドバイミー最高ですよね!リバーフェニックス私も好きー!クリスは性格もイケメンだし、、、。 (2023年5月5日 0時) (レス) @page3 id: 7b5dad0b18 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - †NANA†さん» 詳しく教えて下さり本当にありがとうございます…!!誤字が多くて申し訳ないです😞 (2022年8月14日 20時) (レス) id: f3920fcf38 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ32と33で、「特級」が「特急」になっています。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page35 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とま x他1人 | 作成日時:2022年5月17日 0時