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ピピピッ



「ん…ぅ、あさ…?」




アラームを止めて時間を見る。
9時かぁ〜。
昨日からバイトは断ってるし、たまの休みは睡眠に当ててもいいよね。
というか昴さんと顔を合わせたくない!

もうひと眠り…なんでウトウトしていればガチャっと言う音と共に昴さんが入ってきた。




昴「まだ寝ているんですか。もう朝ですよ」




なんか…言ってるけど…眠くて起きる気になんないや…。

昴さんは起きない私を見て、ベッドに腰かけてきた。




昴「貴方のこと調べさせてもらいましたよ。思ったよりも過酷な過去をお持ちのようで…昨日の今日ですし、今はゆっくり寝てください」




昴さんは優しい温かい声でそう言うと、私の頭を優しく撫でた。
その撫でられた手が気持ちよくて、私は意識を手放した。




「ふぁー!よくねた…」




目が覚めると11時半。
うわ、もう昼じゃん。なんでこんなぐっすり?!
なんだか心地いい夢を見てた気も…。
昴さんも起こしに来なかったんだなぁ。
案外関わってこなかったりして?
それはそれでありがたいけど。

とりあえず下に降りてみると、パソコンを扱う昴さんの姿が。




「おはようございます」

昴「おはようございます。随分疲れていたようですね」

「色々なことが起きすぎたので混乱していたんだと思います」

昴「そうですか。あぁ、もうこんな時間ですね。お昼といたしますか。フレンチトーストでいいですか?」




はいと返事して私は顔を洗い、リビングに戻った。
あれ?昨日からご飯作ってもらってばっかじゃね?
私なんもしてなくね?!
いやでも、ここはまだ何があるか知らないし…うん。
しょーがないってことにしとこ。




昴「お口に合うかどうかわかりませんが」

「いただきます」




うっっっわ!!!
パクッと一口食べれば、丁度いい甘さが口いっぱいに拡がった。
なにこれ…これは激うまですな。
って、そんな場合じゃなくて!!

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作者名:コンパネ | 作成日時:2020年5月26日 1時

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