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はい、来ました。お得意の新一兄ちゃんのい…はぁぁぁ?!?!
い、いいい、いまなんて?!?!
あの工藤新一の家だと?!
まてまてまて。今その家には居候の沖矢昴がいるだろう。

コナンはキラキラした笑顔でこちらを見てくる。




「し、新一兄ちゃん?」

コナン「僕の親戚のお兄ちゃんの家なんだけど、すっごく広くて住みやすいと思うよ!」

「い、いや。でもあれじゃん?親御さんに迷惑が…」

コナン「大丈夫!僕から伝えてOKもらったし、居候してる人もOKくれたから!」




もう断れないよね?という顔でニコニコするコナン。
その笑顔を見れば断れないことはわかるが、せめてもの抵抗というものがしたい。

というか、あの…話が早すぎじゃ…。
いつの間に居候にもOKもらっとるんじゃ!



「居候してる方にもいきなりはちょっと失礼じゃん?
今日くらいだったら、そこら辺のネカフェで…」



と財布の中身を見てみると、あるのは547円。
そうだった。今日は、フラフラと散歩がてら歩いてただけで、肝心のキャッシュカードや大きいお金が入った財布は家に置いてきたのだ。



コナン「Aおねーさん、お金ないみたいだし…ね?」



コナンの最後の一言でノックアウトの私。
事実を言われてしまった私は、仕方なくついて行くことにした。
あー数分前の私恨む。なんで口滑らしちゃったかな。



コナン「ここが新一兄ちゃんの家だよ」



そう言って連れてきたのは工藤邸。
やっぱりすごい。これはもう豪邸としか言いようがない。
ガチャっとドアを開けて出てきたのは…




昴「やぁ、コナンくん。彼女が今日から僕と一緒に住む人かい?初めまして、沖矢昴と申します。」




糸目で高身長。栗色の髪にメガネ。
あーーー!!出たよ出たよ出たよ。赤井秀一!
あ、いや沖矢昴!!!
緋色の弾丸は、イケメンとしか言えなかったよね、うん。



コナン「うん、そうだよ。速瀬Aさんって言うんだ。東都大学の2年生みたいだよ!Aさんの家、燃えちゃってお金も持ってなさそうだから、可哀想だなーって思って」



うおい。かなり辛辣だな、おい。
そんなこと言ってると、私も君には辛辣になるぞ。




「家が見つかったら、すぐ出ていきますので!」

昴「まぁまぁそう言わず。この家はすごく広いので、僕一人では寂しいと思っていたところなんですよ。さぁさ、上がってください。」




沖矢昴さんはそう言うと、コナンくんと私を家の中に招き入れ、リビングのソファに座らせた。

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作者名:コンパネ | 作成日時:2020年5月26日 1時

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