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【10】コナンside ページ11

コナンside



ピンポーン



昴「あぁ、コナンくんか。いらっしゃい」

コナン「Aさん、いる?」

昴「今、お風呂に入っているよ」




赤井さんの家に行くと、速瀬Aはお風呂に入っていた。
これはナイスタイミング!
リビングへ行きながら赤井さんにAさんの情報を伝えた。




コナン「名前、年齢、経歴すべてに嘘はなかった。ただ気になることが…」

昴「気になること…ですか。奇遇ですね、僕もあるんですよ、気になること。」




ってことは、赤井さんも調べたのか。
そりゃそーだよな。黒の組織に関わる人なんだから。
でも、昨日灰原に確認しても知らねーって言ってたし。
それとも末端なのか?いや、末端なら薬の情報なんて知らないはずだ。




「コナンくん、来ていたんだね」




リビングのソファに腰掛けた時、Aさんがお風呂から上がってきた。
まだ髪を乾かしていないのかタオルでわしゃわしゃ拭きながら。




コナン「僕言ったでしょ。Aさんには全部はいてもらうって」

昴「まぁまぁ。とにかく座っていただきましょう?」




そう言った昴さんを見たあと、Aさんの反応を見ると、諦めたようにソファへ座った。
昴さんが珈琲を持ってくると、タオルをひっかけたまま諦めムード。




コナン「Aさん、僕調べたんだよね。そしたら、名前、年齢、経歴すべて嘘はなかったんだ」

「嘘はついてないからね」

コナン「でも、Aさんの家族。これに関しては全くの情報がないんだ。Aさんは孤児院に行ってた記録もないし…家族構成だけはどれだけ探しても出てこなかった」




俺の発言にAさんは全く反応を示さず、俺らを見つめる。
そこまで調べられることが分かっていたのか?
しかし、家族構成が全く出てこないのはおかしい。
赤井さんも同じように調べても出なかったようだ。




昴「僕は、かなりつらい過去をお持ちなのではと。例えば……公安に関係していませんか?」

「あなた方に話す義務などありません。プライバシーの侵害ですよ?(ニッコリ)」

コナン「っ、Aさん…?」


昴さんの質問に貼り付けた笑顔で答えるAさん。
昨日のAさんと何か違う…?
彼女はもっと、こう…表情を見せてくれたのに今はそれが全くない。作られたものというか…。

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作者名:コンパネ | 作成日時:2020年5月26日 1時

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